日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’22』(毎週日曜24:55~)では、55年前に高校生だった人たちが変わらない沖縄の現実を語る『オキナワ1967“沖縄18歳の発言”から55年』を、きょう7日に放送する。
1967年に日本テレビで放送された『われら日本人、沖縄18歳の発言』という番組で、統治下にあった沖縄で高校生たちが、基地問題、そして祖国日本への思いを討論した。あの日から55年、彼らと沖縄の歩み、そして今の思いを沖縄返還50年の今年、取材した。
討論会の5年後、沖縄は本土復帰の時を迎えた。そのとき彼らはどこで何をしていたのか。討論で基地に反対していた瑞慶覧さんは、小学校教師としてうるま市沖の津堅島に赴任。しかし、島では今、米軍のパラシュート降下訓練が行われ問題となっている。
日本本土に対して怒りをあらわにしていた山城さんは、幼稚園教員として本土にいた。復帰を迎えたとき、彼らが思ったこととは。
復帰後、それぞれの人生を歩み始めたあのときの高校生たち。働き盛りの40代、そして定年と人生の歩みを進める中、高校生の時の思いは…。
日本への復帰から50年。沖縄に生きて沖縄を見つめてきた、あのときの高校生たちは、73歳になった。普天間基地の移設先は県内となり、国内の米軍基地の約7割が沖縄に集中。そして、いまだ米軍による事件や事故は後を絶たない。今、あのときの高校生は50年変わらぬ沖縄の現状に複雑な思いをにじませる。