BSフジのドキュメンタリー枠『サンデードキュメンタリー』では、手足を失った切断障がい者と家族を追った『希望のクラッチ ~切断障がい者 そして 家族~』(テレビ静岡制作)を7日(14:00~)に放送する。
交通事故で右足を切断した静岡県焼津市の若杉幸治さん(45)。「息子とサッカーをする」という夢を奪われ、心は荒み、生活も一変した。
人生のどん底にいた若杉さんが8年前に出会ったのは「クラッチ」と呼ばれる杖を支えにプレーする「アンプティサッカー」。このスポーツと、同じ境遇の仲間と出会ったことをきっかけに“生きがい”を取り戻し、日本代表としてワールドカップにも2度出場した。そして、静岡に発足したチーム「ガネーシャ静岡AFC」の中心的な存在となった。
サッカー家族「若杉家」にとっても、アンプティサッカーに出会う前は闘いの日々だった。サッカーができないいら立ち、子供たちに少しでも上手くなってほしいという期待。若杉さんはその思いを、長男・颯太さん(22)にぶつけた。厳しく、時には理不尽とも言える指導。それでも颯太さんは、父の思い・つらさを子供ながらに理解し、受け止めながらサッカーを続けてきた。
そこには、いつかピッチで父と一緒にボールを蹴りたい、サッカーをしたいという願いがあったからだ。この願いを叶えるため、颯太さんはある決断をする。
父の復活を信じ支えてきた家族。そこにはいつもサッカーがあった。障がいと向き合い、生き抜く家族を追う。