セイコーウオッチの2022年ニューモデル。その内容をまとめつつ実機写真でご紹介する。今回のテーマは「セイコー プロスペックス」と「セイコー 5スポーツ」だ。
セイコー プロスペックス、壮大な氷河をダイヤルで表現した機械式ダイバーズの3モデル
極地の壮大な氷河をダイヤルに表現した機械式ダイバーズの現代デザイン。1965 メカニカルダイバーズ「SBDC165」、1968 メカニカルダイバーズ「SBDC167」、1970 メカニカルダイバーズ「SBDC169」の3モデルがリリースされた。
1965年に国産初のダイバーズウオッチをリリースして以来、独自のテクノロジーを搭載した製品を次々と世に送り出してきたセイコー。1966年からは「南極地域観測隊」の装備品として4回にわたって寄贈されるなど、地球のあらゆる過酷な環境下で多くの冒険家・探検家に使用されている。
こうしたセイコーと自然へ対する挑戦の歴史において、マイルストーンともいえる3つのモデルを現代的に再解釈。ダイヤルにはこれらのダイバーズの挑戦の象徴であり原点である南極や北極の氷河を表現した。
いずれのモデルも、ムーブメントは自動巻(手巻付き)のキャリバー「6R35」でパワーリザーブは最大約70時間。秒針停止機能とカレンダー(日付)機能付き。ケースとブレスレットの素材はダイヤシールド(セイコーウオッチ独自の表面硬化技術)のステンレススチール。防水性能は200m潜水用防水となっている。
なお、セイコー プロスペックスは、同社ダイバーズのユーザーや、大いなる海へ感謝の気持ちを込め、さまざまな海洋保護を支援している。その思いを象徴するのが「Save the Oceanシリーズ」で、今回の3モデルもこれにカテゴライズされる。価格は「SBDC165」と「SBDC167」が各148,500円。「SBDC169」が159,500円。そのほか別記事『セイコー「プロスペックス」、氷河をテーマにした新作メカニカル』もご覧いただきたい。
セイコー プロスペックス限定モデル、世界陸上オレゴン22記念の機械式クロノグラフ「SBEC015」
セイコー プロスペックス SPEEDTIMERの「オレゴン2022 世界陸上競技選手権大会」を記念した数量限定モデル「SBEC015」が発売中。
クロノグラフ秒針と9時位置の30分積算針に、セイコースポーツの計時カラーであるイエローを採用。ダイヤルは、オレゴン大会の会場となるアメリカ陸上競技の聖地「ヘイワード・フィールド」のトラックを思わせる砂目調のパターンだ。表面の反射を抑え、視認性と判読性に優れている。と同時に、1964年の高精度ストップウオッチを範とした押しやすいプッシュボタン、引き出しやすい形状を追求したりゅうずなど、操作性にも優れる。
ムーブメントは自動巻(手巻付き)キャリバー「8R46」で、パワーリザーブは最大45時間。ケースとバンドの材質はダイヤシールドのステンレス。ケースサイズは42.5mm×45.5mm×15.1mm。裏ぶたはサファイアガラスのシースルーバック仕様となり、オレゴン2022 世界陸上競技選手権大会のオフィシャルロゴマーク、LIMITED EDITIONの文字と1~400のシリアルナンバーが記されている。
風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラスで、防水性能は10気圧。重さは194g。カーフ革の交換バンドが付属する。
価格は352,000円。数量限定400本で、うち100本が国内に割り当てられている。セイコーウオッチサロン専用モデル。別記事『セイコー「プロスペックス」、世界陸上オレゴン22記念の機械式クロノグラフ』もあわせてご覧いただきたい。
より美しく、より高機能に進化した「セイコー 5スポーツ」のメカニカルGMT「SBSC001」
世界中から愛されたスポーツウオッチ「SKX モデル」を土台に開発した新生セイコー 5スポーツが、さらに美しく進化した「SBSC001」。
ムーブメントは新開発の自動巻(手巻き付き)キャリバー「4R34」で、パワーリザーブは最大約41時間。GMT機能を搭載し、時針と24時針(GMT針)がそれぞれ別の時刻を示すことによって、2つのタイムゾーンの時刻を表示する。昼夜が瞬時にわかる2色回転ベゼルには、艶やかなハードレックスガラスを採用した。
ケースとバンドの材質はステンレス。ケースサイズは42.5mm×46.0mm×13.6mm。風防はレンズ付き(3時位置)のハードレックスで10気圧防水。なお、ケースはシースルーバック仕様。重量は161g。
価格は52,800円で発売中。詳しくは別記事『セイコー 5スポーツ、ヘリテージデザインを進化させたGMTモデル』もあわせてご覧いただきたい。