大井川鐵道は4日、「創立100周年チャレンジプロジェクト」を始動すると発表した。1925(大正14)年3月10日に産声を上げた同社は、2025年の創立100周年に向け、利用者に最大限の満足を提供することをテーマに、さまざまなチャレンジを行うとしている。

  • 大井川鐵道の創立100周年記念ロゴ

「創立100周年チャレンジプロジェクト」では、公共交通機関として利用者を安全に快適に輸送することを基本に、「みなさまからより愛される企業へ、時代時代に合った姿に変わり続けてゆける企業へ、自らをより成長させ、利用者により高い満足度を提供できる企業としてさまざまなことにチャレンジしてまいります」とのこと。

社内公募で決定した創立100周年記念ロゴは、大井川鐵道の象徴である蒸気機関車をメインとし、創立100周年という節目の日、さらにその先へ、蒸気機関車とともに力強く進んでいくという未来を感じさせるデザインになっている。

今後、予定されているチャレンジのひとつに「新車両の投入」が挙げられ、輸送力・輸送品質の向上をめざし、元南海電鉄の車両6000系を投入する。井川線では、初登場となる「きかんしゃトーマス号」のなかま「きかんしゃトビー号」が投入され、8月19日から運行開始する予定。SL列車の運転安定化を図るため、蒸気機関車C56形135号機の動態化も行う。その他、蒸気機関車だけに頼らない魅力的なコンテンツづくりとして、新たなイベント列車の企画や公式Youtubeチャンネルの開設、植樹と駅舎美化なども計画されている。

創立100周年メモリアル事業として、創立100周年記念式典、100周年特設ウェブサイト、100周年記念冊子などにより、創立100周年を紹介するという。