4月4日より地域先行販売したIQOS ILUMA(イルマ)専用たばこスティックの新ブランド「SENTIA(センティア)」の6銘柄が、530円(1箱20本入り)で7月15日より全国発売された。 「TEREA(テリア)」よりも50円安い価格で、IQOS ILUMAシリーズの確かな吸いごたえや雑味のない味わいを楽しめる「SENTIA」について紹介する。

コスパ重視の銘柄だが味わいも良し

「TEREA」に続く、IQOS ILUMA(イルマ)専用たばこスティックの第2のブランドとして、6銘柄が29道府県で4月4日より地域先行発売されていた「SENTIA」。この7月15日より関東1都6県を含む18都県での販売が始まっている。

IQOS ILUMAシリーズにおいて、「TEREA」が580円のフラッグシップブランドに位置付けられているのに対し、「SENTIA」は確かな満足感を提供しつつも、530円という価格を実現した新ブランドだ。

従来の加熱ブレードを廃してクリーニングの手間やブレードの破損リスクをなくしながら、クリアな味わいが楽しめる「IQOS ILUMA」シリーズだが、旧型「IQOS」と加熱方式が違うため、専用たばこスティックには互換性がない。

また、旧型IQOSには「マールボロ・ヒートスティック」(580円)と「ヒーツ」(530円)の2種類のラインナップされており、「ILUMA」では「TEREA」シリーズが「マールボロ」を継承していた。

「SENTIA」は価格や各フレーバーの名称、パッケージデザインなどを「ヒーツ」から引き継ぐかたちだ。「ヒーツ」のテイストを継承する「SENTIA」だが、「ILUMA」シリーズの加熱方式や技術によって、雑味の少ないクリアな味わいが楽しみやすくなっている。

発売中の銘柄は6種類。レギュラータイプ2種類「ディープ・ブロンズ」、「クリア・シルバー」、メンソールタイプ4種類「アイシー・ブラック」、「フロスト・グリーン」、「フレッシュ・エメラルド」、「フレッシュ・パープル」となっている。

レギュラーテイストの「ディープブロンズ」は、「ヒーツ」では紙巻きタバコから移行する人に人気だったフレーバーだ。重厚な旨味、濃厚な蒸気と吸いごたえ、たばこのコクをしっかり感じられる王道のたばこテイスト。ウッディーな香りが心地よく、マイルドな余韻が残る喫味に仕上がっている。

ライトなレギュラーテイストの「クリアシルバー」は、全体的な喫味のトーンは抑えながらも、しっかりとたばこらしいコクやテイストを楽しめるのが魅力。吸い応えはスムースで爽やか。ほど良いキック感とクリアでクセのない味わいが吸いやすい。

「アイシーブラック」は、「SENTIA」の中で最も爽快感が強いフレーバー。たばこ本来のキック感はやや抑えめだが、メンソール好きも満足できる鮮烈なヒンヤリ感があり、吸いごたえがある。深みのあるミント風味で大人な強メンソールだ。

「フロストグリーン」は強メンソールの「アイシーブラック」と弱メンソールの「フレッシュエメラルド」の中間にあたるオーソドックスなメンソールタイプ。抜けるような爽快感はしっかり感じるが強烈すぎず、「ILUMA」の雑味のない味わいを感じやすいフレーバーだ。

ほのかな冷涼感・爽快感を感じられる「フレッシュエメラルド」は、マイルドなたばこ感がうまく調和した弱メンソールタイプ。全体的にやさしい味わいで、ライトなレギュラーたばこの喫味と、クリアなミント感がバランスよく仕上がっている。ほど良くメンソール感は抑えている。

「フレッシュパープル」は、グレープのような果実味と芳醇なミントの風味を楽しめるフレーバー系メンソール。ベリーの甘い香りや風味はナチュラルでジューシーさや濃厚さよりも、メンソールの爽やかさ重視を重視している。

コスパ重視の銘柄で「TEREA」より全体的にライトな味わいを想像されがちだが、確かな吸いごたえは十分楽しめる。ランニングコストを踏まえれば「TEREA」からの乗り換えも考えられるだろう。

20・30代を中心に新規IQOSユーザーを獲得

先行販売をした地域のIQOSイルマ ユーザーからは「チープさはあまり感じない」といった声も少なくないようで、「TEREA」と同様に「SENTIA」も幅広い層からの支持を獲得している。

20・30代を中心に支持されているほか、「TEREA」に比べると、50歳以上の男性ユーザーからの支持も厚いそうだ。

加熱式たばこが浸透している「南東北」地域だけでなく、加熱式たばこへの移行があまり進んでいない「西日本」、「北海道地方」でも好評とのことで、想定していたターゲット層からの新規IQOSユーザーを獲得しているようだ。

「TEREA」の販売時に比べて、より多くのヒーツユーザー、低価格帯の紙巻たばこ喫煙者、他社加熱式たばこユーザーが「SENTIA」の販売後にIQOS イルマへ切り替える動きも進んでいる。

とくに「SENTIA」では全体的にメンソール系の人気が高い傾向にあり、なかでも「アイシーブラック」、「フロストグリーン」が人気となっているという。

こうした新規SENTIAユーザーの傾向を踏まえ、フィリップモリス ジャパン ポートフォリオ・マネージャーの村上彰啓氏は、「4月に「SENTIA」を地域先行販売させていただき、多くの20歳以上の喫煙者およびIQOSユーザーの皆様から大変ご好評をいただいております。お蔭様で、想定より多くの20歳以上の喫煙者の皆様に対して、紙巻たばこから加熱式たばこ『IQOSイルマ』への切替え、かつ既存のブレード型IQOSから『IQOSイルマ』への切替えも促すことができました」とのこと。

地域先行販売した「SENTIA」の全国展開にあたっては、「市場の需要と供給を踏まえ検討を重ねた結果、このたび、18都県で販売を開始するにいたりました。今回の全国販売を機に、当社が掲げる『煙のない社会』の実現をさらに推進していくために、20歳以上の喫煙者、およびIQOSユーザーの皆様に幅広い価格および味わいの選択肢を提供してまいります」と、コメントを寄せている。

なお「ヒーツ」ブランドは合計11種類が展開されており、「SENTIA」でも最終的にはレギュラー4種類、メンソール4種類、フレーバー系メンソール3種類の合計11種類の味わいがラインナップされる予定。残りの5種類のフレーバーは「バランスドイエロー」、「ピュアティーク」、「クールジェイド」、「シトラスグリーン」、「トロピカルイエロー」となっている。