Natureのスマートリモコン「Nature Remo」専用アプリのiOS版が、8月4日にVer.9.5.1にアップデート。ユーザーが住んでいる電力エリアの当日の電力ひっ迫状況を確認できる「電気ひっ迫予報」ウィジェットが利用可能になった。Nature Remo本体がなくてもアプリだけで使える。

  • Nature、電力ひっ迫状況を確認できるiOS用「電気ひっ迫予報」ウィジェット

電気ひっ迫予報機能は、電力広域的運営推進機関(OCCTO)のWebサイトに掲載されている情報に基づき、国内全10カ所の電力エリア(北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄)の電力ひっ迫状況(使用率)をエリア別でウィジェットで表示するもの。

電力使用率予報が92%未満の場合は緑色、92%以上〜97%未満で黄色、97%以上を赤色で表示。電力需給がひっ迫する時間帯を把握し、節電の際の参考できるとする。

  • ライトモードとダークモードの両方に対応した表示に切り替わる

この表示は、「電力需給ひっ迫注意報」や「電力需給ひっ迫警報」の基準や、各社が実施するデマンドレスポンス(電力の需要側をコントロールし、需要と供給のバランスを調整する取り組み)のプログラム発動条件を踏まえたものとなる。

なお、電力需給ひっ迫注意報/警報は、翌日の電力需要に対する供給の余力(予備率)が一定基準値を下回る見通しの場合に、資源エネルギー庁が16時をメドに発令。翌日の予備率が5パーセントを下回る見通しの場合は注意報、3パーセントを下回る見通しの場合は警報が発令される。

Natureでは、同機能を通じて「天気予報を日々確認するように、電力使用率を日常的に把握できる。電力ひっ迫が予想される時間を意識して電力を使用すると、ピークカット(電力需要のピークを低く抑える)やピークシフト(電力需要のピークを別の時間帯に移動させる)が起こり、電力需給ひっ迫解消のために追加稼働する火力発電量の減少に寄与、発電の脱炭素化にもつながる」と説明している。

Nature Remoは、手持ちの家電をスマートフォンで操作したり、センサーを用いた自動制御などが行えるスマートリモコン。スマートスピーカーと連携させると、家電を声で操作することもできる。価格は、スマートロック「Qrio Lock」(別売)などと連携できる上位機種「Nature Remo 3」が12,980円。小型の「Nature Remo mini 2」のプレミアムモデルとして展開するNature Blueとブラックが各色8,980円、エントリーモデルのホワイトが7,980円。