近年は美容に気を遣う男性が増えているそうです。「キレイ」や「美しく」というより、どちらかといえば「すっきり」や「清潔感」といった感覚が近いでしょうか。今回、パナソニックが開催したメンズ美容セミナーに参加して、9月発売予定の新製品「スキンケアシェーバー ラムダッシュ ES-MT22-S」(以下、ES-MT22)を使ってきました。

ES-MT22-Sは「肌の角質層まで浸透スキンケア」「さらにスキンクリアも」をうたう新しいタイプのスキンケアシェーバーです。価格はオープン、推定市場価格は27,000円前後となっています。

  • スキンケアシェーバー ラムダッシュ ES-MT22-Sのカラーはシルバー。サイズは17.8×6.5×5.5cm、重さは約210g

    スキンケアシェーバー ラムダッシュ ES-MT22-Sのカラーはシルバー。サイズは17.8×6.5×5.5cm、重さは約210g

  • イオンプレートを搭載。肌に当たる電極部は金属アレルギーに配慮したチタン製です

一般的な電動シェーバーと大きく違うのは、シェーバーの刃とは別に「イオンプレート」を搭載していること。イオンプレートを肌に当てることで、化粧水の成分を浸透させたり、保湿したりと、さまざまなスキンケア効果が得られます。

具体的な特徴は大きく3つ。まず「保湿モード」を搭載しており、化粧水の保湿成分やビタミンCを肌の角質層まで浸透させます。「(化粧品を手で塗るときと比較して)ヒアルロン酸では約1.7倍、ビタミンCでは約1.3倍の浸透量となります」(担当者)。

  • 内刃の様子。深剃り刃、トリマー刃、深剃り刃という3枚刃のシステムです

  • 外刃は比較的シンプル

そして「スキンクリアモード」では、ざらつきのないクリアな素肌を目指します。イオンの力で浮かせた皮脂や毛穴の汚れ、古い角質をコットンに吸着させて除去できるように。皮脂などの汚れも、スキンクリアモードを使わないときに比べて約1.3倍も多く除去できるそうです。

  • スキンクリアモードは、付属のキャップに市販のコットンをはさんで、外刃の上から装着。肌をゆっくりなぞるように動かして、汚れを取ります

シェービングに関しては、高速リニア&ラムダッシュAIを搭載。毎分約13,000ストロークの高速リニアモーターとAIによるヒゲの濃さ検知機能によって、肌に優しくしっかりと深剃りできるとしています。なお、化粧水をつけて保湿成分を浸透させながらシェービングする「化粧水シェービング」も可能です。

  • 長く伸びたヒゲ、モミアゲのきわ剃りにはシャープトリマー

ES-MT22はIPX7基準の防水設計となっており、お風呂でも使えます。本体まるごと水洗いできる(ACアダプター除く)のもありがたいところです。

スキンケアのモードが気持ちいい、肌の汚れも落ちてスッキリ

セミナーの会場で参加者の机に用意されていたのは、ES-MT22、オルビス ミスターシリーズの「ウォッシュ」(洗顔料)、「ローション」(化粧水)、「モイスチャー」(保湿液)です。ES-MT22を使った浸透スキンケアには、ヒアルロン酸、ビタミンC、ビタミンC誘導体を含む化粧水がオススメとのこと。

  • オルビス ミスターのウォッシュ、ローション、モイスチャーを使っていきます

まずはキャップにコットンを差し込み、ES-MT22の外刃の上からかぶせます。次にコットンにローションを染み込ませたら準備完了。ES-MT22のイオンボタンを2回押すとスキンケアモードがオンになるので、電極部分を握りながら、優しく拭き取るようにコットンを肌の表面に当てていきます(目安は約3分)。

  • ローションを染み込ませて……

  • 顔の汚れを拭き取っているマイナビニュース・デジタルの林編集長

なるほど……、イオンプレート内部のヒーターで温められ、頬に当てるとポカポカしてきました。これなら皮脂汚れもしっかり取れそうな感覚。パナソニックでは、夜の入浴後から就寝するまでの間に、このスキンケアと以下の「保湿モード」を利用することを推奨しています。毎日の習慣として続けることで、効果もより実感できるでしょう。

そこで「保湿モード」も試します。今度はオルビス ミスターローションを手に取り、顔に当てて染み込ませます。続いてES-MT22のイオンボタンを1回押して、保湿モードをオンに。プレート部分を優しく肌の表面に当てていきます。このとき、ES-MT22はキャップをつけたままの状態で使用します(コットンは使いません)。

  • モデルさんによるデモ。オルビス ミスターローションを手で染み込ませて……

  • ES-MT22を肌にあてることで、有効成分の肌への浸透量が増えます

保湿モードで使用できる化粧品は、化粧水、乳液、美容液、クリームなど。担当者は「パートナーとシェアして使用するのもオススメです」と話していました。

筆者も日常生活でマスクを外したとき、他人の視線が少し気になるようになりました。肌のザラつきやテカり――、年齢相応とはいえケアできるものならしてみたいもの。男性化粧品×スキンケアシェーバーは、少し長く使ってみたくなる組み合わせでした。

男性の肌はデリケート

今回のセミナーでは、ゲストによるメンズ美容についてのトークセッションも。メンズファッション&ビューティーディレクターの齋藤玲緒奈さんは「テレワークやオンライン会議が定着して、自身の容姿を見る機会が増えました。それがきっかけとなって、中高年の男性にもスキンケア意識が高まっています。清潔感があれば、仕事においても信頼感が高まります。昔から営業職や接客業では好印象が仕事の結果につながると言われてきましたが、最近では30代~40代のビジネスマンにもその意識が波及してきたようです」と解説します。

オルビス ブランドデザイン部の金本慧史さんは「弊社の直営店に来店されるお客さまのうち、男性の割合は2019年比で約3.4倍にも増えています。ただ、まだスキンケア化粧品はハードルが高いと考える男性が多いのも現状です。そこでオルビス ミスターでは、もっとカジュアルに化粧品を通じた感動、喜びをお届けできるよう、メンズコスメの商品やサービスをより良い形で展開していきます」と話しました。

  • 左から、メンズファッション&ビューティーディレクターの齋藤玲緒奈さん、パナソニックでES-MT22の商品企画を担当した池田健太さん、オルビス ブランドデザイン部 商品企画グループの金本慧史さん、オルビス CRM統括部 エグゼクティブビューティディレクターの島田久美子さん

「男性の肌は非常にデリケート。女性よりも繊細な一面もあります。でも男性ホルモンの影響で皮脂量は女性の3倍。テカり、ベタつき、毛穴汚れを引き起こしやすいのが特徴です。おまけに水分量は女性の半分以下。ゴワつき、カサつきのトラブルが起こります。さらには毎日のシェービングで皮膚が厚くなる。これらの悩みを解決するため、潤いを与え、それをキープするためのケアが必要になります。そこで朝晩、オルビス ミスターシリーズのウォッシュ、ローション、モイスチャーを習慣化していただけたら」(オルビス CRM統括部 島田久美子さん)

ラムダッシュの新モデル、3枚刃LTシリーズも

会場には、ラムダッシュの新モデルとなる3枚刃LTシリーズも展示されていました。毎分約13,000ストロークの高速リニアモーターを搭載し、肌に余分な負担をかけないラムダッシュAIを搭載しています。ES-MT22と同様に、9月上旬の発売予定です。

  • ハイグレードモデルの「ES-LT8」シリーズ(左側の2モデル)と「ES-LT6」シリーズ(右側の2モデル)。ES-LT8シリーズには全自動洗浄充電器が付属

  • スタンダードモデルの「ES-LT4」シリーズ(左側の2モデル)、「ES-LT2」シリーズ(中央から右側の3モデル)