西日本鉄道と福岡市が連携して、福岡県の西鉄福岡(天神)駅北口階段(ソラリアビジョン前)に、階段をピアノの鍵盤に見立てた巨大な「ピアノ階段」が7月29日から9月11日に期間限定で登場する。毎日の階段の上り下りが楽しくなりそうだ。
西日本鉄道は、今回の試みに対して、「利用者が階段の上り下りをし、ピアノの音色が広場周辺に流れることで、天神の賑わいを創出したい」とのことだ。また福岡市では、誰もが心身ともに健康で自分らしく暮らせる持続可能なまちを目指すというプロジェクト「福岡100」を進めており、その一環として今回の試みで、「階段を楽しんで上り下りすることで、階段の利用を促し、運動不足の解消につなげたい」とのことだ。
巨大な「ピアノ階段」は、階段をピアノ鍵盤のデザインに装飾し、通過する際にピアノの音を発するセンサーを設置している。そのため階段を上り下りする際に、自分の足でピアノを弾いているかのような楽しい感覚となれる。
巨大な「ピアノ階段」といえば、2009年に、スウェーデンのストックホルムにあるodenplan駅で行われたプロジェクトが話題になったことがある。odenplan駅では、ほとんどの人がエスカレーターを使用し、階段があまり使われないことに悩んでいたのだが、その「どうしたら階段の利用者が増えるか?」という問いに対する回答が、ピアノ階段の試みだった。その時は結果として、普段より66%も多くの人がエスカレーターではなく階段を利用するようになったそうだ。