お笑いコンビ・ハマカーンが7月29日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(毎月第4金曜24:50~※一部地域を除く、ABEMA毎月第1〜3金曜21:00~)に登場し、バラエティ番組への思いを明かした。
『ABEMA』で話題となったお笑い研究部の最新作「ハマカーンの今後を考える!」を地上波特別版として放送。芸歴23年『THE MANZAI 2012』優勝のベテラン漫才コンビ・ハマカーン(浜谷健司、神田伸一郎)をゲストに迎え、モデル・神田うのの実弟でもあるツッコミ担当・神田が抱える“深刻な闇”を取り上げた。
授業冒頭「地上波バラエティ出演が激減し、ヒマカーン状態」だと打ち明けたハマカーン。浜谷は出演にあたって行われたスタッフとの打ち合わせ中、神田から「もう芸人を辞めようと思っている」という言葉が飛び出したと告白する。神田は突然「オレはこの教科書に腹が立っている」と言い出し、「今、仕事がなくなってるんで、ゼロになったら辞めるしかないですって言ったんです。それが“芸人を辞めようと思っている”に変換される。これが作家の仕事なんだな、と。こういう大げさな文言だけが歩き出すから嫌なんです!」と開始早々、スタッフに噛みつく。
神田はさらに「1カ月前にマネージャーと相方に、“バラエティは無理。みんながワーッとなってるところに入っていく能力が私にはない”って言いきったのに、今日バラエティに引っ張り出されて……」と、不満爆発。生徒たちは「芸人だからそりゃそうよ!」「仕事なんですから!」と即座にツッコミを入れるが、神田は「ああ、もうバラエティ、バラエティ」と顔をしかめた。
10年間バラエティで手ごたえを感じず、あきらめの境地に達したという神田。自分にはタレントとして価値がないと思っているとも明かし、「みなさん、ネタもやらずにイスに座って、今、どんな気持ちで仕事してんの?」とケンカを売るような発言ばかり。しかし番組最後に神田は「みなさんもお笑いはじめたてのときは自信あったでしょ? でもいざはじめたら周りが面白い人ばっかりで(心が)折れたんです。辞めようかなって時期に『THE MANZAI』で優勝できて、1回自信復活して、ここ10年でまた折れた。2回、折れてるんで、もうダメだと思った」と、素直な胸の内を吐露する。
アルコ&ピース・平子祐希が「自分も描いていた未来と正反対で飯食ってる。僕は7回くらい折られてる」と真摯にエールを送り、平成ノブシコブシ・吉村崇も「自分が思っている以上にバラエティは遠くない。数ミリ動くだけで、バラエティのど真んにいける!」と、神田のポテンシャルに太鼓判を押した。オードリー・若林正恭も「今、テレビ界って“カンちゃん”みたいな人がいちばんほしいよ」と断言し「今回、スタッフもいいもの撮れてるってみんな思ってるよ」と畳みかけると、神田は「……ほんと?」と、はにかみながら絞り出すようにポツリ。意外なリアクションに女生徒からは「かわいい!」という声が上がり、毒舌で返ってくると思っていた若林が盛大にズッコケ、幕を閉じた。