8月15日にWOWOWライブで放送される『エキサイトマッチSP「井上尚弥vsノニト・ドネア」第2戦』(21:00~※WOWOWオンデマンドでも配信)の収録が2日、都内のスタジオで行われ、プロボクサーの井上尚弥が報道陣の取材に応じた。
同番組は、6月2日にさいたまスーパーアリーナで行われた「井上尚弥vsノニト・ドネア」を井上本人と井上真吾トレーナーとともに振り返る特別番組。前回(2019年11月7日)のノニト・ドネア戦では12R決着つかず判定で勝利を収めた井上だったが、"世紀の再戦"と言われたドネアとの2度目の対決で衝撃の2RTKOで勝利を飾った。
収録後に報道陣の取材に応じた井上。自身の試合を「結構見てますよ」と多い時は20回ぐらい見ているという井上は「改めてドネア戦を見てパーフェクトじゃないですかね。試合だけじゃなく、試合に向けたトレーニング段階や控室、入場含めて全部。自分の気持ちの持って行き方もすごく良かったと思います」と2度目のドネア戦を自画自賛。続けて「今回の試合に関しては課題がありませんでした。次の試合に向けて作戦を温めています」とすでに視線は年末に開催を予定しているバンタム級最後の世界戦に向いていた。
次なる井上の対戦相手は、WBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(イギリス)とも言われている。ドネア戦での疲れも取れた現在は「身体も動かしている段階。今ハードなトレーニングをしても気持ち的にうまく持っていけないので、いつも通りですね」とトレーニングを再開しているという。「バトラーはちょこちょこYou Tubeで気が向いた時に見ています。パッとバトラーのことを考えるぐらいな感覚ですよ」と気にしているようで、「スタイル的にもしっかり作戦を立てないといけない相手だと思っています。仕留めるための攻撃の仕方をどういう流れで詰めていくのか、癖なんかも見つけて入り込むタイミングを見つけないといけませんね」と抜かりなし。
また、バトラー戦以降に転向するスーパーバンタム級にも触れて「不安はありますよ。バンタム級に上げた時もありましたから。数㎏の差ですけど、すごい差だと思っています。楽しみもありますけど不安は気持ちはもちろんありますね」と告白。「不安があるからこそ突き詰めていけるのかなと思っています。もっと良いパフォーマンスができるんじゃないかなという自信もありますが、そればかりはやってみないと分かりませんよね」と前向きにとらえているようで、スーパーバンタム級転向の初戦は来年の春が理想だといい、いきなり世界戦を「やりたいです」と貪欲だった。