8月28日よりWOWOWでスタートする『連続ドラマW 鵜頭川村事件』(毎週日曜 22:00~ 全6話※第1話は無料放送)の完成報告会が2日、都内で行われ、蓮佛美沙子、工藤阿須加、入江悠監督が出席した。

  • 『連続ドラマW 鵜頭川村事件』の完成報告会に出席した工藤阿須加、蓮佛美沙子、入江悠監督(左から)

櫛木理宇による同名小説のスリリングな物語展開や人間の本性に迫る心理描写はそのままに、時代や設定を改編して映像化した同ドラマ。日本の片隅にある鵜頭川(うずかわ)という名の村を舞台に、行方不明の妻を捜す医師・岩森(松田龍平)が娘を連れて妻の故郷の村を訪れるが、村は集中豪雨による土砂崩れで孤立。不安が渦巻く中、殺人事件が発生して村人たちは暴徒化していくのだった…。主演の松田龍平と入江悠監督が11年ぶりにタッグを組んだ極限のパニック・スリラーとなっている。

この日のイベントには主演の松田龍平と伊武雅刀が出席する予定だったが、体調不良のため急遽欠席に。冒頭でそのことにも触れ、「3人で裏でどうしようかと戸惑っていましたが、少しでもこの作品の魅力を伝えればと思っています」と気を取り直した蓮佛は、同ドラマで松田扮する岩森の妻・仁美とその双子の妹・矢萩有美という二役を演じている。「二役で大変だったんじゃないんですかとよく聞かれますが、二役を意識しないことを意識しました。仁美も有美もそれぞれ違った過去を抱え、それぞれが違う人生を歩んでいます。一人一人をきちんと掘り下げれば自ずと演じ分けになると信じていたので、二役だからと気負うことなくそれぞれの役に向き合おうと演じました」と力を込めた。

工藤はみんなから慕われる村の青年団のリーダーを演じ、「リーダーとして村を引っ張る役ということで、自分はリアルで兄弟が5人おり、長男なので何か行動を起こす時に引っ張っています。それと鍬や道具を持った時に監督から『手に染み付いているね』と言われて安堵しました。リアルで農業やっているので、役に生きて嬉しかったです」と振り返った。

2人は主演の松田と同ドラマで初共演。蓮佛は「想像の2倍しゃべる人でした(笑)。どの方に対しても平等で接する方で、イメージと違って可愛い方なんだなと思いながら日々過ごしていました」と好印象だったといい、工藤も「怖いイメージでしたが、休んでいる時に真顔で近づいてきて『寒いね』と。でも目は笑ってないんです(笑)。意外と松田さんから近寄ってくることが多くてビックリしました」とそれまでの松田に対するイメージがガラリと変わったという。

また、同ドラマでの松田について蓮佛が「荒ぶる龍平さんがたくさん見られると思います。他の作品では物静かな役柄や朴訥な語り口が多い印象ですが、今回は怒ったりわめいたり怒鳴ったり焦ったりと感情を露わにする龍平さんが見られるので、新たな龍平さんの一面だと思って個人的に推したいです」と語っていた。