「ジュラシック」シリーズは、全6作品からなる恐竜パニック・アクション映画です。現代に恐竜をよみがえらせてしまったことから起きた混乱と恐怖、悲劇をリアルかつスリリングに描いています。2022年7月29日には、シリーズ最新作にして最終作と言われる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が公開されました。

この記事では、世界的に人気の高い映画「ジュラシック」シリーズ全6作品を見るのに適した順番と、各作品のあらすじや見どころについて解説します。

「ジュラシック・パーク/ワールド」シリーズを見る順番

「ジュラシック」シリーズは「ジュラシック・パーク」シリーズと「ジュラシック・ワールド」シリーズに大別できます。共に3部作で合計6作の「ジュラシック」シリーズがあるというわけです。

全6作品の見る順場を知る前に、まずは作品の公開順と時系列を把握しておきましょう。

「ジュラシック」シリーズの公開順

  1. 『ジュラシック・パーク』(1993年)
  2. 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年)
  3. 『ジュラシック・パークIII』(2001年)
  4. 『ジュラシック・ワールド』(2015年)
  5. 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)
  6. 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022年)

「ジュラシック」シリーズの時系列順

  1. 『ジュラシック・パーク』(1993年)
  2. 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年)
  3. 『ジュラシック・パークIII』(2001年)
  4. 『ジュラシック・ワールド』(2015年)
  5. 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)
  6. 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022年)

上記のように、「ジュラシック」シリーズの公開順と時系列順は全く同じとなっています。

「ジュラシック・パーク」と「ジュラシック・ワールド」とのつながり

「ジュラシック」シリーズ6作品は、新旧それぞれ3部作ずつに分けられます。

■「ジュラシック・パーク」シリーズ(旧3部作)

  • 『ジュラシック・パーク』(1993年)
  • 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年)
  • 『ジュラシック・パークIII』(2001年)

旧3部作の主人公は、1作目・3作目がサム・ニール演じる古生物学者のグラント博士、2作目はジェフ・ゴールドブラム演じる数学者のマルコム博士です。

■「ジュラシック・ワールド」シリーズ(新3部作)

  • 『ジュラシック・ワールド』(2015年)
  • 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018年)
  • 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022年)

旧3部作では2人の学者が主役でしたが、新3部作の主役・オーウェンは元海軍の軍人で、恐竜の行動に詳しい恐竜監視員です。グラント博士、マルコム博士とはまた違った視点から恐竜を理解し、恐竜と心の交流をはかります。

元軍人ということで、車の運転やバイクの捜査などにも長けているという設定。新3部作にはダイナミックなアクションも多く、旧3部作とはひと味違う、新たな魅力が追加されています。

この「ジュラシック・パーク」シリーズと「ジュラシック・ワールド」シリーズには、少なからずつながりがあります。

その一つはシリーズ作品の舞台となるイスラ・ヌブラル島です。この島において、遺伝子工学でよみがえった恐竜たちによる一大テーマパーク「ジュラシック・パーク」の建設が進められていました。ただ、オープン前にトラブルで恐竜が脱走し、パーク内の人々を襲うという悲劇が起きてしまいます。

その惨劇からおよそ20年後、「ジュラシック・パーク」の施設をベースとした「ジュラシック・ワールド」がオープン。世界中から毎日2万人もの観光客が訪れる人気テーマ―パークとして生まれ変わったのです。このように、「ジュラシック・パーク」と「ジュラシック・ワールド」は、一つの同じ島が物語の舞台となっているのです。

また、「ジュラシック・ワールド」シリーズの最終作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』には、「ジュラシック・パーク」シリーズの主要人物であるグラント博士やその良きパートナーのサトラー博士、マルコム博士が登場します。このことにより、「ジュラシック」シリーズが同じ時間軸にあり、物語に連続性やつながりがあることがはっきりと示されています。

「ジュラシック・パーク/ワールド」シリーズを見るおすすめの順番

結論から言えば、「ジュラシック」シリーズは、公開された順に見ることをおすすめします。なぜならば、公開された順番がそのまま作品の時系列になっているからです。

登場人物や登場する恐竜、物語の設定・舞台にも共通点があり、公開順で見ることで、より深く「ジュラシック・パーク」シリーズの世界を理解し、楽しむことができるでしょう。

「ジュラシック・パーク」シリーズのあらすじや見どころ

ここからは、映画「ジュラシック・パーク」シリーズの作品概要、あらすじ・見どころを1作品ずつ公開順に紹介します。

『ジュラシック・パーク』

あらすじ

古生物学者のグラント博士(サム・ニール)、古代植物学者のサトラー博士(ローラ・ダーン)、数学者のマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)らは、大富豪のハモンド(リチャード・アッテンボロー)から招待を受け、南米の海に浮かぶイスラ・ヌブラル島へやって来た。最新のテクノロジーとクローン技術でよみがえった恐竜が暮らすアミューズメント施設「ジュラシック・パーク」のオープンの日が迫り、彼らはそのモニターとして招待されたのだ。しかし、予想外のアクシデントによって恐竜たちが解き放たれ、人間を襲いはじめてしまう。パークに遊びに来たハモンドの孫とともに、グラントらは恐竜たちであふれるパークから脱出することができるか……!?

見どころ

まるで本当に生きているかのような恐竜たちの姿に、当時の観客を驚かせた記念すべき第1作。生まれたての赤ちゃん恐竜から肉食恐竜まで、とてもリアルな恐竜たちの姿や動きは、アニマトロニクスやCGといった当時の最先端のVFX技術を利用して描かれています。

恐竜映画としてだけでなく、パニック映画としても優秀で、手に汗握る展開の連続です。1993年公開の映画でありながら30年たった今でも古さを感じさせず、現代の最新VFXを駆使した映像に慣れた観客でも楽しめる作品となっています。

作品概要

公開年:1993年
出演:サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・アッテンボロー
監督:スティーヴン・スピルバーグ

おすすめのポイントや理由

・「初めて見たとき衝撃的だったから」(45歳男性)
・「やはり初代作品だし、スピルバーグ監督の偉大さやストーリー構成などとても印象的だった」(36歳男性)
・「シリーズものは、やっぱり1作目がおもしろくないと続かない!」(58歳男性)
・「これまで地上波でたびたび放送されているが、必ずと言っていいほど見るくらいおもしろい作品」(48歳女性)
・「1993年公開のジュラシック・パークは、2018年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録されるほど画期的な映画で、これまでの映画概念の地平を一歩踏み越える素晴らしい作品に仕上がっていたから」(69歳男性)

『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』

あらすじ

ジュラシック・パーク閉鎖から4年。南米のイスラ・ソルナ島には、パークとともに閉鎖された「サイトB」という施設があった。サイトBの遺伝子工場では、恐竜を研究しクローンを生み出していたが、閉鎖後は恐竜たちが自由に繁殖、野生化していた。パーク運営会社の会長・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)に依頼されたマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)は、恋人で古生物学者のサラ(ジュリアン・ムーア)とサイトBへ調査に向かう……。

見どころ

この2作目では、大自然の中で人間に管理されずに生きる恐竜たちの姿が描かれています。恐竜ハンターとの対立、マルコムと娘の親子愛など、人間たちの関係性も見どころのひとつ。終盤には、意外な場所で恐竜が大暴れするシーンもあり、最後まで目が離せません。

作品概要

公開年:1997年
キャスト:ジェフ・ゴールドブラム、ジュリアン・ムーア、ピート・ポスルスウェイト、アーリス・ハワード、リチャード・アッテンボロー
監督:スティーヴン・スピルバーグ

おすすめのポイントや理由

・「臨場感があり楽しめた」(42歳男性)
・「見た時の恐竜のインパクトがとにかくすごかった」(41歳男性)
・「ハラハラドキドキでとてもスリルがあり、とてもおもしろかった」(58歳男性)
・「ストーリーが特におもしろく感じたから」(64歳男性)
・「昔、子どもの頃に見て、一番思い入れがある作品だから」(35歳女性)

『ジュラシック・パークIII』

あらすじ

サイトBことイスラ・ソルナ島の一件から4年後。古生物学者のグラント(サム・ニール)は、冒険好きな実業家のポール(ウィリアム・H・メイシー)、アマンダ(ティア・レオーニ)のカービー夫妻から、イスラ・ソルナ島上空の遊覧飛行ガイド役を依頼され、仕方なく同行することに。しかし夫妻の目的はイスラ・ソルナ島で行方不明となっている息子を見つけることだった。カービー夫妻とその部下たちは、グラントの静止も聞かずに島に上陸。グラントは、多くの恐竜が生息する地に足を踏み入れることになる……。

見どころ

「ジュラシック・パーク」旧3部作のラストとなる『ジュラシック・パークIII』。恐竜の動きや人間を襲う攻撃パターンが増えていることに加え、巨大な肉食恐竜同士がぶつかり合うシーンもあり、とても見応えがあります。

また、これまでシリーズ最大の恐怖の象徴だったティラノサウルス以上に凶悪な恐竜・スピノサウルスも登場。いつ凶暴な恐竜たちに襲われるかわからない緊張感とドキドキを味わうことができます。

作品概要

公開年:2001年
キャスト:サム・ニール、ウィリアム・H・メイシー、ティア・レオーニ
監督:ジョー・ジョンストン

おすすめのポイントや理由

・「ストーリーが一番印象に残っているから」(39歳女性)
・「スピノサウルスが出てきたのが衝撃的だった」(38歳男性)
・「冒頭で多分死んだであろうと思われた少年が自力で生き延びていて、その後、突如現れ一行を助けるストーリーが印象的。少年が生き延びるために恐竜のおしっこを利用するなどのシーンもよかった」(59歳男性)
・「恐竜の子育てが『獲物を殺さずに持ち帰り、巣で待つ我が子にトドメを刺させて狩りを覚えさせる』という現代の鳥をパロディ化した演出が微笑ましかったのと、本編が短くて見やすかったので」(59歳男性)

「ジュラシック・ワールド」シリーズのあらすじや見どころ

ここからはクリス・プラット演じるオーウェンが主人公の新3部作の見どころやあらすじを紹介していきましょう。

『ジュラシック・ワールド』

あらすじ

ジュラシック・パークの閉鎖から22年。パークはマスラニ・グローバル社が経営する「ジュラシック・ワールド」という名の高級リゾート地に生まれ変わり、連日多くの観光客が訪れていた。遺伝子操作によって新種の恐竜「インドミナス・レックス」を生み出し、新たなる目玉にしようとしていたが、そのインドミナス・レックスが脱走。ほかの恐竜たちも逃げ出し、人間たちを襲いはじめる。ジュラシック・ワールドの運営責任者・クレア(ブライス・ダラス・ハワード)や、恐竜監視員のオーウェン(クリス・プラット)は事態の収拾に奔走するが……。

見どころ

『ジュラシック・パークIII』から14年後に制作された、新3部作の1作目となる『ジュラシック・ワールド』。旧3部作からさらに映像技術が進化し、恐竜の質感も動きもよりリアルになっています。元軍人という経歴を持つオーウェンが登場したことで、バイクチェイスなどのアクションシーンが増え、よりエンターテインメント要素が強くなりました。また、登場する恐竜の知能がこれまでの作品よりも高くなり、人間と恐竜の今までにない新たな関係や交流が描かれているところも、この作品ならではの魅力です。

作品概要

公開年:2015年
キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ビンセント・ドノフリオ
監督:コリン・トレボロウ

おすすめのポイントや理由

・「ストーリーが特にいいと思う」(65歳男性)
・「単純に一番おもしろく感じたから」(50歳男性)
・「展開にドキドキして続きが気になるから」(37歳男性)
・「シリーズのうち、初めて映画館で観た作品だったから」(38歳男性)

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

あらすじ

「ジュラシック・ワールド」が崩壊してから3年。イスラ・ヌブラル島では、大規模な火山噴火の予兆がみられ、島の恐竜たちに危険が迫っていた。恐竜行動学にくわしい元恐竜監視員のオーウェン(クリス・プラット)と、ジュラシック・ワールドの元運営責任者で、現在は恐竜の保護活動を行っているクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は恐竜救出のため島に向かうが、その矢先に火山が噴火してしまう。火山弾が降り注ぎ、火砕流が流れるなか、オーウェンたちは恐竜を救い出すことができるのか……!?

見どころ

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では、太古の昔に起きた恐竜絶滅をイメージさせる火山の噴火と、恐竜たちが大混乱する様子が見られます。噴火という自然災害のさなか、恐竜を救出しようとするグループと恐竜を軍事利用しようとするグループの人間同士の対立も勃発。さらに謎の少女・メイジーも登場し、それぞれの思惑が交錯する人間ドラマとしても楽しめる内容です。

また、前作に登場したラプトルのブルーも再登場します。この作品で、ブルーとオーウェンがどのように再会し、彼らの関係にどんな変化が起こるのかという点にも、ぜひご注目ください。

作品概要

公開年:2018年
キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、レイフ・スポール
監督:J・A・バヨナ

おすすめのポイントや理由

・「映画の終わり方が衝撃的だから」(31歳男性)
・「ストーリーがよくて、おもしろいから」(58歳男性)
・「恐竜のバトルシーンにワクワクした」(57歳女性)
・「見応えがあった。恐竜の恐怖と共に、家族愛を語られているのはシリーズを通して一貫しているように思う。子どもから大人まで楽しめる映画だと思う」(60歳女性)

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

あらすじ

イスラ・ヌブラル島が火山噴火で崩壊し、恐竜たちが世界各地に放たれてから4年。恐竜保護活動を続けるオーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、メイジーという少女(イザベラ・サーモン)と3人で森の中で暮らしていた。その森にはラプトルのブルーと彼女の子ども・ベータたちもいる。ある日、メイジーとベータが、誘拐されてしまった。オーウェンとクレアは、メイジーたちを取り戻すため、バイオシン社が建設した恐竜の保護施設「バイオシン・サンクチュアリ」を訪れる。そこでオーウェンたちは、かつてのイスラ・ヌブラルで“ジュラシック・パーク崩壊”を見届けたグラント博士、サトラー博士、マルコム博士らと出会う……。

見どころ

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では恐竜との共存、人間のエゴがテーマとなっています。『ジュラシック・ワールド』から描かれてきた人間と恐竜の絆も、重要なポイントに。最終作ということもあり、新3部作と旧3作の主要登場人物が勢揃いするのも見逃せません。過去作へのオマージュとなるシーンも多く、シリーズを見続けてきたファンにはうれしいところでしょう。シリーズのラストを飾るにふさわしい、サービス精神にあふれた一作です。

作品概要

公開年:2022年
キャスト:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ローラ・ダーン、サム・ニール、ジェフ・ゴールドブラム
監督:コリン・トレボロウ

おすすめのポイントや理由

・「最新作の映像技術がとにかくすごい」(50歳男性)
・「予告から期待大だったので、公開直後に見に行きました。とてもおもしろかったです」(59歳女性)
・「かなり迫力があって感動しました」(32歳男性)
・「初めて見てみた。今までの作品を見返してみたいと思うほど、おもしろかった」(43歳女性)

「ジュラシック」シリーズの歴代主人公の交代経緯

「ジュラシック」シリーズは2024年時点で6作公開されていますが、全作品で主人公が一緒というわけではありません。「ジュラシック・パーク」シリーズには2人の主人公が登場し、「ジュラシック・ワールド」シリーズは1人の主人公が3作品すべての主演を務めました。

ここからは歴代の作品の主人公たちを詳しく紹介していきます。

『ジュラシック・パーク』/アラン・グラント(サム・ニール)

シリーズ第1作『ジュラシック・パーク』の主人公は、サム・ニール演じる古生物学者のアラン・グラントです。幅広のハットがトレードマークの彼は、恋人で古植物学者のエリー・サトラー(ローラ・ダーン)とともに、コスタリカ沖のイスラ・ヌブラルに招待され、恐竜たちに襲われることになります。

彼は第1作のほかに、シリーズ第3作の『ジュラシック・パークIII』、第6作の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』にも登場しています。

『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』/イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)

シリーズ第1作にも登場したジェフ・ゴールドブラム演じるイアン・マルコムは、第2作の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では主役となっています。カオス理論を提唱する数学者である彼は前作で恐竜の脅威に直面し、それを告発しようとしていましたがインジェン社のもみ消しにあい、失職していました。しかし、恋人で古生物学者のサラ・ハーディング(ジュリアン・ムーア)が恐竜調査隊としてイスラ・ヌブラルに向かったことを知り、またもやイスラ・ヌブラルを訪れるのですが……。

彼は第1作、第2作のほかに、シリーズ第5作の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、第6作の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』にも登場しています。

『ジュラシック・パークIII』/アラン・グラント(サム・ニール)

シリーズ第3作『ジュラシック・パークIII』では、再びサム・ニール演じるアラン・グラントが主役に返り咲きます。第1作のジュラシック・パーク事件から8年間、恐竜のいる島への上陸を拒否していた彼でしたが、富豪夫妻の息子を救出するため、恐竜たちの暮らすイスラ・ソルナに降りたつことに……。

『ジュラシック・ワールド』/オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)

シリーズ第4作『ジュラシック・ワールド』の主人公は、クリス・プラット演じる古生物学者のオーウェン・グレイディです。元軍人の恐竜行動学者である彼は、海軍除隊後にインジェン社に誘われ「ジュラシック・ワールド」で恐竜監視員として働くことになります。恐竜を愛する彼は、ヴェロキラプトル(ラプトル)を訓練し、彼女たちと絆を結んでいきます。島内でバイクを乗りまわし、銃火器の扱いにも長けている、頼りがいのあるタフガイですが、女性の心の機微などには疎いという一面も……。

このオーウェンは、「ジュラシック・ワールド」三部作を通じて主人公として活躍することになります。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』/オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)

シリーズ第5作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は前作で起きたジュラシック・ワールド事件から3年後が舞台です。イスラ・ヌブラルにある火山・シボ山が大規模な噴火寸前であることを知ったオーウェン・グレイディは、かつての恋人で「ジュラシック・ワールド」の運営責任者でもあったクレア・ディアリングと恐竜の救出のためにイスラ・ヌブラルに再び上陸します。

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』/オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)

シリーズ第6作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』では、オーウェン・グレイディはクレア・ディアリングとともに、地球各地に生息する恐竜たちの保護活動を行っています。そして、巨大バイオテクノロジー企業のバイオシン社が世界各地から恐竜を集めて恐竜の研究を行っていることを知ります。そして、古生物学者のアラン・グラント、古植物学者のエリー・サトラー、数学者のイアン・マルコムらとともに、バイオシン社の中枢に迫っていくのですが……。

長きにわたる「ジュラシック・パーク」シリーズの完結編である『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。歴代主人公のアラン・グラント、イアン・マルコム、オーウェン・グレイディ、そして歴代ヒロインとも言えるエリー・サトラー、クレア・ディアリングが全員集合して恐竜たち、そして黒幕に立ち向かう姿は、ファンにとっては感涙モノです。

「ジュラシック」シリーズの歴代主要恐竜

「ジュラシック」シリーズには、一度見たら忘れることができないほどのインパクトを持っている恐竜が多数登場します。ここからはシリーズに登場した主な恐竜とその特徴を紹介します。

恐竜名 特徴
ティラノサウルス(Tレックス) 『ジュラシック・パーク』に登場。全長12メートルを超える、大きくて強い肉食恐竜。とがった歯と強い咬合力を持ち、園内の恐竜たちの女王的な存在。第1作に登場した同一の個体が、第4作、第5作、第6作にも登場する。
コンプソグナトゥス 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』に登場。ニワトリくらいの大きさの小型肉食恐竜。小さくてかわいい見た目と裏腹に獰猛で、集団で人間に襲いかかって捕食することも……。シリーズ第3作、第5作、第6作にも登場する。実際には存在しない架空の恐竜。
スピノサウルス 『ジュラシック・パークIII』に登場。全長13~15メートルの巨大肉食恐竜。ワニのような大きく長い口と、背中に帆のような半月状の突起を有している。ティラノサウルスをも簡単に絶命させる咬合力を持つ、島の女王的な存在。
インドミナス・レックス 『ジュラシック・ワールド』に登場。ティラノサウルス、ヴェロキラプトルなどの恐竜やアマガエル、コウイカなどさまざまな生物のDNAを組み合わせた架空のハイブリッド恐竜。高い知能と、他の恐竜を容赦なく殺していく残忍性を有している。
インドミナス・ラプトル(インドラプトル) 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に登場。インドミナス・レックスを改良し、ヴェロキラプトルの遺伝子の影響が強い架空のハイブリッド恐竜。生物兵器として開発されたため、高い知能と攻撃性、狡猾さを有している。シリーズに登場する恐竜の多くはメスだが、このインドラプトルはオスの個体となっている。
ヴェロキラプトル 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』ほか、シリーズの全作品に登場。全長約2メートルの小型の肉食恐竜。大きな鉤爪を持ち、獲物を捕食する。特に『ジュラシック・ワールド』以降に登場するヴェロキラプトルは高い知能と社会性を有し、飼育を担当するオーウェン・グレイディとは強い絆を結んでいる。

「ジュラシック」シリーズはどれが面白い? 人気ランキング

全6作品の「ジュラシック」シリーズの人気順はどのようになっているのでしょうか? マイナビニュース会員509人に聞いたところ、人気ランキングは以下のようになりました。

1位『ジュラシック・パーク』(71.7%)
2位『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(8.6%)
3位『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(5.1%)
4位『ジュラシック・パークIII』(4.3%)
5位『ジュラシック・ワールド』(4.0%)
6位『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2.8%)

栄えある1位は『ジュラシック・パーク』でした。記念すべき「ジュラシック」シリーズの1作目ではありますが、7割超という得票率は圧倒的です。公開当時に1作目を見た人たちにとても強いインパクトを与えたことがうかがい知れる結果と言えるでしょう。

「ジュラシック・パーク/ワールド」シリーズが視聴できる動画配信サービス

これまで「ジュラシック」シリーズのあらすじや作品の魅力を紹介してきましたが、実際に初めて見るという方は動画配信サービスでの視聴がおすすめです。

2024年8月時点で「ジュラシック」シリーズが視聴できる主な動画配信サービスとしては以下があります。

Amazon・プライム・ビデオ

  • 『ジュラシック・パーク』
  • 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
  • 『ジュラシック・パークIII』
  • 『ジュラシック・ワールド』
  • 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
  • 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(レンタル)

Hulu

  • 『ジュラシック・パーク』
  • 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
  • 『ジュラシック・パークIII』
  • 『ジュラシック・ワールド』
  • 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
  • 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(レンタル)

Netflix

  • 『ジュラシック・パーク』
  • 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
  • 『ジュラシック・パークIII』
  • 『ジュラシック・ワールド』
  • 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
  • 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』

U-NEXT

  • 『ジュラシック・パーク』
  • 『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』
  • 『ジュラシック・パークIII』
  • 『ジュラシック・ワールド』
  • 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
  • 『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(有料)

上記のうち、Amazon・プライム・ビデオとU-NEXTは1カ月間の無料トライアル期間があり、この期間内であれば、実質無料で「ジュラシック」シリーズを鑑賞することが可能となっています。

ただし、「月額定額制での支払いをした経験がない人」など、無料トライアルの対象となる人には条件があるため、事前に確認をしておきましょう。

また、時期によっては「ジュラシック」シリーズが配信されていなかったり、一部の作品しか視聴できなかったりする可能性もあります。

「ジュラシック・パーク/ワールド」シリーズの見る順番をしっかり把握しておこう

まるで生きているような恐竜をスクリーンに登場させ、観客を驚かせた1993年の『ジュラシック・パーク』公開から約30年。旧3部作から新3部作へと続いてきた「ジュラシック」シリーズも、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で完結となります。

恐竜パニック・アクションでありながら、サスペンスフルなおもしろさや、現代を生きる人間への問題提起となるようなメッセージ性もあり、子どもから大人まで、それぞれ違った楽しみ方ができるこのシリーズ。子ども時代に見たことがあるという方でも、大人になってから見ると印象が変わり、また違った味わい深さを感じられることでしょう。

今までシリーズ作品を一度も見たことがないという方も、この完結編公開を機に、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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調査時期:2022年8月2日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計509人(男性: 394人、女性: 115人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート