パナソニックは、LED電球購入時の失敗状況の実態を調査し、その結果を公開。同時に、LED電球選びを失敗しないためのポイントを紹介している。
直近3年のLED電球購入者2,196名に調査したところ、「トラブル・失敗・不満があった」と回答した人が約21%いた。
「トラブル・失敗・不満があった」と回答した100名にそのLED電球を購入した理由を尋ねたところ、約51%が「価格が安かったから」と回答。
パナソニックは、LED電球を選ぶときは、価格だけでなく機能や性能をきちんと確認することが重要だとしている。というのも、LED電球は精密機器のため、対応器具などを確認せずに取り付けると、すぐに切れたり器具が破損したりすることがあるためだ。
続いて「トラブル・失敗・不満があった」と回答した100名に「LED電球の購入時に失敗した内容」を聞くと、約51%が「明るさ・光色」、約43%が「寿命・品質」、約21%が「サイズ」だった。
「寿命・品質」では「思ったより短期間で切れた」が約65%と圧倒的に多く、「すぐ切れたのに保証がついてない」「器具が点灯しなくなった、壊れた」が約14%、「点灯していると異音がする」「テレビや電子レンジなど他の家電に影響が出た」が約7%となった。
「サイズ」では「口金サイズを間違えて取り付けられなかった」が約57%と最多。「電球自体のサイズが大きくて器具に入らなかった/きちんとはまらなかった」が約42%、「電球の下の方が膨らんでいて器具に取り付けられなかった」が約19%、「電球自体のサイズが大きくて器具からはみ出ている」が約9%と続き、あまり調べずに購入していることがうかがえる。
LED電球購入時の気持ちについて聞くと、「LED電球も品質が大切だと思う」に「そう思う」と回答した人は8割以上(約82%)。「次はきちんと選んで買おうと思う」には約73%、「人にもきちんと選んだほうがいいと教えたい」には約68%が「そう思う」と回答。また、「LED電球なんてどれも同じだと思っていた」が約65%、「適当に買って後悔した」が約60%であった。
パナソニックは、LED電球の選び方として、「W(ワット)/形相当」、「配光角(光の広がり)」、「光色」、「適合器具」、「口金サイズ」、「LED電球本体のサイズ」という6つのチェックポイントを挙げた。
W(ワット)は明るさで「40形・60形・100形」相当などがあり、使用している白熱電球の明るさ表記と同じLED電球を選ぶ。
LED電球は商品によって光の広がる角度(配光角)が異なるため、使う場所や器具によって適切な配光角を選ぶ。白熱電球の光の広がりに近いものがほしい場合は、「空間全体を明るく照らすタイプ(配光角約260°)」を推奨。ED電球は光の色(光色)を選択可能で、複数の電球を使用する器具の場合は光色の買い間違いにも注意。また、色がキレイに見えるかという演色性(Ra)も確認する。
また、玄関の屋外器具、 浴室の密閉型器具、 廊下のダウンライトなど熱のこもりやすい器具は、対応したLED電球を選ばないと短寿命の原因や照明器具の故障につながる場合があるため、器具に適合しているLED電球を選ぶ。パッケージのマークで確認できる。
口金サイズが合っていないと器具に取り付けられないため、器具の取り付け口にあったサイズを選ぶ。口金部分の直径を定規で測ればサイズを確認できる。口金サイズは合っていても、LED電球本体のサイズが大きいと、器具の中に入らなかったりはみ出たりすることがあり、特に密閉型器具はカバーがしまらなくなることもあるので注意が必要だという。
なお、LED電球選びの詳細については、パナソニックのWebサイト「LED電球を選ぶときに注意するべきポイント」に詳しく解説されている。