360度カメラやアクションカメラなどで知られるInsta360が、3軸ジンバル付きのカメラを搭載した新趣向のWebカメラ「Insta360 Link」を発表しました! ジンバルカメラのカメラ部分を切り出したような風変わりなスタイルで、AIを搭載したカメラがきびきび動いて人物の顔を追いかけ続けます。大型センサーの搭載で高画質なのも売り。リモートワークで自分の印象をよく見せたい人や、YouTubeなどのライブ配信でインパクトのある映像を配信したい人は気になる一品となりそうです。
価格は45,800円。8月2日よりInsta360.com公式ストアや家電量販店、Amazon、楽天などで販売を開始します。
ジンバル搭載カメラとAIが人の顔を追いかけ続ける
Insta360 Linkは、Insta360初となるWebカメラ。バッテリーは搭載しないので単独では動作せず、USBケーブルでパソコンと接続して使用します。対応OSはWindowsとmacOSで、Zoom、Microsoft Teams、Skype、Google Meetなどの主要なビデオ通話ソフトに対応。スマートフォンやタブレットでは使えません。
大きな特徴が、カメラが可動式の3軸ジンバルに搭載されていて、AIが人物の顔を認識してカメラが自動的に人物を追いかけること。かなり素早く動いてもジンバルがサッと動いて顔をフレーム内に収めてくれます。
カメラは、単体でテーブルなどに置いて使えるほか、底面のクリップを開いてノートPCや液晶ディスプレイに挟み込んで固定できます。さらに、底面には三脚穴も用意しており、一般的なカメラ用三脚に固定することも可能。自動的にカメラの水平を取る機能を搭載しており、多少ラフに設置しても映像が傾くことなく水平が保たれます。
ユニークな機能として、Insta360 Linkを液晶ディスプレイの上に設置した状態で、自分の前に置いた文書や本などのゆがみを補正して映し出す「デスクビューモード」を備えています。特殊なスタンドなどを用意する必要なく使えるのがメリット。専用のスタンドを用意してInsta360 Linkを真上に設置した際に使える「オーバーヘッドモード」も用意します。さらに、付属のマーカー(目印)をホワイトボードの4隅に貼るとホワイトボードを認識し、その部分を拡大して表示するホワイトボードモードも備えます。
カメラのセンサーは、ノートPC内蔵のWebカメラや一般的な外付けWebカメラよりも大きな1/2インチで、よりきれいな映像が得られます。画質は最大4K画質に対応するほか、フルHD以下ならばHDRが有効になり、明暗差の激しい窓際などでも白飛びを抑えられます。
カメラはオートフォーカス機構を搭載しており、最短10cmまでピントが合います。オートフォーカスはミラーレスカメラなどと同じ位相差AFなので、カメラの前に商品を差し出すとそちらにサッとピントが移ります。レビュー動画の撮影に向く仕様といえます。
人物追尾機能のオンオフやデジタルズームの操作は、顔の横に手を出すジェスチャーで操作できるよう工夫しています。手を開いた状態にすると人物追尾のオンオフ、人差し指を上にした状態にするとデジタルズームの操作ができるという具合です。音声による操作には対応していません。
- センサー:1/2インチ(画素数は非公開)
- レンズ:F1.8
- 焦点距離:26mm(35mm判換算)
- デジタルズーム:最大4倍
- 合焦範囲:10cm~∞
- 動画解像度:4K@24/25/30fps、1080p@24/25/30/50/60fps、720p@24/25/30/50/60fps
- HDR:1080p@24/25/30fpsおよび720p@24/25/30fpsで対応
- 感度:ISO100-3200
- シャッター速度:1/8000~1/30秒
- ホワイトバランス:2000~10000K
- 内蔵マイク:デュアルノイズキャンセリングマイク
- UVC/UAC:対応
- バッテリー:なし
- 本体サイズ、重量:69×41×45mm、106g
- 対応OS:Windows 8以降、macOS10.10以降