ノースフラットジャパンは、FX-AUDIO-のDAC内蔵ヘッドホンアンプ「DAC-X3J PRO」を7月30日に発売した。価格は6,780円。カラーはブラックとシルバーの2色。出力を強化し3系統のデジタル入力を備え、USBバスパワーで動作する。

  • DAC-X3J PRO(ブラック)

  • DAC-X3J PRO(シルバー)

DACチップにESS Technology製「ES9023P」、デジタルオーディオレシーバーにシーラス・ロジック「CS8416」を採用。DACチップからのアナログ音声信号を、カップリングコンデンサを通さずダイレクトにラインレベルで出力する出力カップリングレス仕様で、「味付けのない原音に近いストレートな高音質」が楽しめるという。

USB、光、同軸の3系統のデジタル入力を備え、入力切り替えにも対応。PCM音源を再生でき、対応フォーマットは、USB接続時が最大96kHz/24bitまで、光・同軸デジタル接続時が最大192kHz/24bitまで。

USBレシーバーにはこれまで各種のUSBオーディオインタフェース専用ICを採用してきたが、新たな試みとしてDAC-X3J PROではARMベースのMCUを使ったソフトウェアUSBレシーバーを構成。不要な機能や回路を省いてシンプルな部品構成とし、低コスト化を追求しながら、音源データをピュアに信号変換する「本来の役割に徹底した設計」とした。

オペアンプ計3基で2段構成の高出力ヘッドホンアンプ回路を内蔵しており、TI製のオーディオ用オペアンプ「NE5532」を電圧増幅段に1基、電流増幅段に2基採用。オペアンプによるヘッドホンアンプ回路で2段構成とし、さらに電流増幅段を左右の信号で独立させることで、十分な駆動力を備え、チャンネルセパレーションの高い高音質を目指した。

  • 本体内部の基板と各部の構成

出力はアナログRCAと、3.5mmステレオミニのヘッドホン出力を各1系統装備。本体底面に配置したゲイン設定用DIPスイッチで、ヘッドホン出力をハイ・ローの2段階でゲイン調整可能。ハイゲイン設定時は、300Ωの高インピーダンスなヘッドホンも十分に駆動できる出力を追求している。

外部給電用のDC入力端子を備え、付属のDCプラグ-USBケーブルを使って、PCとUSBケーブルで接続するだけでUSBバスパワーで動作可能。給電部の設計は、コモンモードチョークコイルを用いたノイズ低減回路を踏襲しており、「USBポートからの5V給電であってもノイズ対策に抜かりはない」とのこと。本体サイズは97×99×33mm(幅×奥行き×高さ、突起部除く)、重さは250g。

  • 本体底面のDIPスイッチ