エムティーアイは7月29日、「女子中高生(時代)の生理事情に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は7月1日~5日、アプリ「ルナルナ」「ルナルナ 体温ノート」にて、女性1,660名を対象に実施した。
中学生時代の生理日記録の手段を尋ねたところ、全年代を通して最も多かった回答は「記録はつけていない」(58.0%)だった。高校時代の生理日記録手段も同様で、全年代でみると「記録はつけていない」(42.4%)が最も多いが、中学生時代と比較すると記録をつけていない割合は15ポイント以上下がっている。現役中高生の生理日管理手段は、「生理日管理アプリ」が最も多かった。
中学・高校生活において、生理期間中に感じる症状(例:生理痛や倦怠感など)により「困った」と感じたことはあるか聞くと、73.5%が「ある」と答えた。
具体的に、どのような症状で困ったか尋ねると、 最も多い回答は「下腹部痛、 腰痛」(87.8%)で、「経血が多い」(52.4%)、 「眠くなる・集中力低下」(51.1%)が続いた。自由回答では「経血で制服や椅子を汚してしまうことへの不安」といった声も寄せられている。
生理期間中の症状によって困った場面を聞くと、最も多い回答は「授業中(体育以外)」(82.7%)だった。続いて「体育の授業(水泳の授業を除く)」(62.6%)、「部活動(運動系)」(37.5%)、「登下校」(34.0%)という順になっている。
生理期間中の困りごとに対して、学校のサポートはあったか尋ねると、全年代では「特にない」(64.3%)が最も多かった。25歳以上の年代ではサポートがないと回答した割合は7割近くとなっている。一方で、14.9%が「ナプキンなどの生理用品の提供があった」、14.7%が「保健室でゆっくり休むことができた」と回答しており、学校によっては生理に関するサポートがあったことがわかった。
中学・高校生活において、つらい生理の症状に対するサポートとして「このようなサポートが学校であったら良かった」と思う事を尋ねたところ、「体育を休みやすくする(評価に影響しない)」(65.1%)が最も多かった。2位は「保健室でゆっくり休むことができるようにする」(47.8%)、3位が「生理休暇を取得できるようにする」(46.8%)だった。
中学・高校生活の中で、生理の症状ではなく、環境面での困りごとがあったか聞くと、49.6%が「ある」と答えた。具体的には、「突然生理がきた」(73.5%)が最も多く、「経血が漏れた」(60.3%)、「生理用品を忘れた」(52.8%)が続いた。
このような環境面の困りごとに対して、学校のサポートはあったか尋ねると、全年代の結果は「特にない」(44.1%)が最も多かった。
25歳~50歳以上の年代では「サポートがなかった」と回答した割合が最も多かったが、 14歳以下~24歳まででは「生徒同士において生理への理解があった」が最多で4~6割となり年代によって回答が異なる結果となった。
中学・高校生活に、あったらいいと思う生理に関するサポートを尋ねたところ、最も多い回答は「学校でも生理用品を入手しやすい環境」(71.3%)だった。以下、「清潔で利用しやすいトイレ」(60.7%)、 「制服や衣類の貸し出しなど経血漏れへの配慮」(60.4%)と続いている。
自由回答では「女子校だからか、保健室で事情を話すと湯たんぽを貸してくれてお腹を温めて眠ることができた」「自分だけ水泳の授業は出られなかったため、 特別にペーパーテストを用意してくれた」「ナプキンの自販機が教職員用トイレ内にあり、 生徒も利用可能だった」「男子の生理に対する理解がとてもありがたかった」「汚れた衣服の替えをもらえたのはとても助かりました」といった声が寄せられた。