日本インフォメーションは7月29日、「値上げに関する意識調査」の結果を発表した。調査は7月1日~2日、16~69歳の男女984名(男性507名、女性477名)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「値上げを(やや)実感する」という人は83.8%。特に「生鮮食品」(74.8%)、「インスタント麺」(46.3%)、「菓子・スイーツ・デザート類」(39.4%)で多い結果に。
そこで、値上げを実感すると答えたそれぞれの品目について、購買行動がどう変化するのか確認した。その結果、「値上げされても今と同じブランドを買い続ける(ブランドスイッチなし)」回答が最も多いカテゴリーは、「コーヒー、紅茶、お茶類」で39.2%。次いで「菓子・スイーツ・デザート類」(33.6%)、「インスタント麺」(32.9%)、「スキンケアアイテム」(32.7%)、「基礎調味料」(32.3%)という結果に。
また、「値上げされたら、同じ品目でより安く異なる銘柄(メーカーのブランド)に変更する(他のナショナルブランドへブランドスイッチ)」回答が多かったのは、「衛生・入浴用品」(47.7%)、「メーキャップアイテム」(45.2%)、「住宅用洗剤、掃除用品」(44.8%)と続いた。
次に、「値上げされたら、同じ品目でも異なる銘柄(プライベートブランド)に変更する(PBへブランドスイッチ)」カテゴリーを調べたところ、「ティッシュ類」(32.5%)がトップに。次いで「衣類用洗剤、柔軟剤」「住宅用洗剤、掃除用品」(ともに26.7%)、「基礎調味料」(26.3%)と続き、日用品関連がPBスイッチの上位に挙がりやすい傾向が見てとれた。
また、「値上げされたら、その品目自体買うのを止める」カテゴリーについても調べたところ、「栄養ドリンク・栄養補助飲料」(22.7%)、「お酒、アルコール類(ウイスキー、ワイン等)」(15.7%)、「お酒、アルコール類(チューハイ、サワー)」(14.6%)、「機能性乳飲料」(14.5%)など、飲み物関連が上位にあがった。
次に、 最近の円安・物価上昇を受けて、メーカー側にとってほしくないと思う対応を聴取したところ、「原材料などを変えて品質を下げること」(45.3%)がトップとなったほか、「容量を減らすこと」(36.4%)、「値上げに対する企業努力が見えないこと」(34.0%)という声も多かった。