JTBパブリッシングは、時刻表復刻版の第7弾『時刻表復刻版 1925年4月号[創刊号]』を9月11日に発売すると発表した。1925(大正14)年当時、駅待合室などに常備されていた鉄道省の業務用時刻表を鉄道省運輸局が編纂し、一般向けに発売した「汽車時間表」の復刻版となる。
この「汽車時間表」が、現在も発売されているJTB時刻表の「創刊号」に位置づけられるという。いまでは当たり前となった算用数字・左横書きを採用し、記号を用いて弁当販売駅・赤帽所在駅を記載するなど、当時としては画期的な紙面だった。
山手線がまだ環状線ではなかった時代であり、JTBパブリッシングは、「汽車がどのような路線をどのようなダイヤで走っていたのか、大正後期の時刻を知ることができる貴重な資料を鉄道開業150年に合わせて復刻する」とその意義をアピールしている。
表紙にカバーを付け、資料としても保存しやすい仕様に。カバーを取った表紙は、当時そのままのデザインを再現した。広告ページを含む全ページを復刻したほか、JTB時刻表の元編集長で、現在は鉄道ライターなどで活躍する木村嘉男氏が注目すべき誌面のポイントを解説している。定価は1,980円。全国の書店とネットショップで取り扱う。