リクルートは7月28日、「梅田駅まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング」を発表した。
調査は2022年2月~2022年4月、SUUMOに掲載されている、掲載物件が11件以上あり、梅田駅まで電車で30分以内の駅から徒歩15分以内、10~40平米未満、定期借家を除くワンルーム・1K・1DKの物件を対象に管理費を含む月額賃料から中央値を算出している。
「梅田駅まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング」の結果、1位「寝屋川市駅」「萱島駅」、3位「大和田駅」「武庫川団地前駅」と、京阪本線の駅がトップ3を独占した。
京阪本線は大阪市中央区の淀屋橋駅を基点に、ビジネス街の京橋駅や京都市の繁華街の祇園四条駅などを経由して京都市の三条駅までをつなぐ都市間路線。大阪中心部への通勤・通学路線でもあるが、遊園地や有名な観光地も数多く点在。一方で、大阪の2大ターミナル駅である梅田駅と難波駅には直通しておらず、どちらへ向かうにも乗り換えが必要なことが家賃が割安で上位になった理由の一つと推定される。
1位の「寝屋川市駅」は、周辺に公共施設や大型商業施設が揃っているほか、できたての料理を配達してくれる飲食店や雰囲気の良い喫茶店、各種の小売店などが約250mにわたって軒を連ねる大利(おおとし)商店街や寝屋川一番街商店街、レトロな風情の日之出商店街などアーケード街が延びている。寝屋川沿いでは再開発も行われており、道幅を3倍以上にして歩道を整備し、電線も地中化する都市計画が進行中。また、多くの大学の最寄り駅ともなっていて、学生向けの単身者用物件も充実している一方、教育機関の多さから、ファミリー層からの人気も高いエリアとなっている。
以下、5位「四条畷駅」、6位「島本駅」、7位「大日駅」、8位「香里園駅」、9位「俊徳道駅」「津守駅」、11位「上新庄駅」「住道駅」「古川橋駅」がランクイン。
9位の「俊徳道駅」は新区間開業で急発展中の注目のエリア。普通列車のみが停車する近鉄大阪線の駅だが、急行が停車する隣駅の布施駅との距離は約1.2kmのため、立地によっては急行も利用できそう。また、俊徳道駅は同名のJRおおさか東線の駅と隣接しており、2路線使用することも可能。JRおおさか東線は2019年に新区間が開業して、新幹線の停車駅である新大阪駅まで乗り換えなしで行けるようになっており、交通利便性のよさとお手ごろな家賃のバランスがとれたエリアとなっている。