旧車に特化した買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車はこのほど、旧車に興味のある147人を対象に、旧車のトランスミッションに関するアンケートを実施した。

  • 旧車ユーザーはマニュアルがお好き?

旧車はやっぱりマニュアル?

昨今では車のトランスミッションはAT(オートマチックトランスミッション)が主流だが、旧車には現代に比べ、トランスミッションの選択肢があった。

  • 旧車のトランスミッションに関するアンケートを実施

そこで今回は、旧車好きの人に旧車のトランスミッションついてどんな意見を持っているのか、選択肢を用意して調査を行った。

同調査は2022年7月14日〜7月24日、旧車に興味のある男女147名を対象にインターネット調査にて実施。調査内容は「Q1.あなたの所有する(していた)旧車のトランスミッションは?(2010年以前の車を旧車と定義)」「Q2.次に乗りたい車のトランスミッションは何ですか?」「Q3.Q1で回答したトランスミッションについて、選択した理由を教えてください」の3問。

  • 所有する(していた)旧車のトランスミッションは、65.1%がMTと回答

旧車乗りに所有する(していた)旧車のトランスミッションについて聞いてみると、65.1%がMTと回答した。やはり旧車好きはMTを好む人が多いようだ。

最近の車はAT車がほとんどなので、旧車に乗る理由がMT車に乗りたいからという人も多いのかもしれない。

対して、ATと回答した人は32.2%だった。旧車のATに乗りたい理由としては、電子制御が少ないからということや、好きな車がATだったという意見も考えられる。

  • 次に乗りたい車のトランスミッション、MTが55.1%、ATが24.5%に

次に乗りたい車のトランスミッションについて聞いてみると、MTと答えた人が55.1%、ATと答えた人が24.5%いた。

MTを所有している(していた)人は次に乗りたいクルマもMTと答える人が多く、ATを所有している(していた)人は次に乗りたいクルマもATを検討している人が多いという結果だった。

また、「特に考えていない」と答えた人も19.7%いることから、必ずしもトランスミッションでクルマを選ぶわけではない様子がうかがえる。

  • トランスミッションの魅力、最多は「自分で操っている感じがするから」

それでは、それぞれのトランスミッションの魅力は何だろうか。

一問目で回答したトランスミッションについて、選択した理由を聞いてみたところ、最も多かった回答が「自分で操っている感じがするから」で、81票だった。この理由を回答したユーザーを見ると、ほとんどがMT所有と回答していた。

次に多い回答が75票の「運転が楽しいから」。こちらも回答した人の多くがMTを所有していた。

3位は「運転が楽だから」で、28票だった。こちらは回答者のほとんどがAT所有だった。クラッチ操作がないATは、確かに一般的にも運転がしやすいと感じる人が多い。

4〜5位の「欲しかった車がそのトランスミッションのみの設定だったから」と「憧れていた車がそのトランスミッションだったから」の回答があるように、必ずしもトランスミッションで乗りたいクルマを決めるわけではないことがわかった。

今回の調査で、旧車乗りの半数以上がMTを所有しているかしていた経験があり、次に乗りたいと考えるのもMTが多いことがわかった。

また、ATを所有しているorしていた人は、運転が楽だからと回答する人もいれば、欲しかった車や憧れていた車のトランスミッションがATの設定だったからという理由で選んだ人も多く、トランスミッション以外にも旧車を選ぶ背景はそれぞれあるようだ。

一方でMT/ATどちらにも共通するのは、旧車は電子制御が少なく、自分で操れるところにあるのではないだろうか。