米Googleは7月27日(現地時間)、「Googleマップ」アプリに追加する3つの新機能を発表した。世界で人気の高いランドマークでImmersive Viewのような3D表示を体験できるようにし、サイクリングガイドに新しいルート情報を追加、現在地の共有で通知機能を利用できるようにする。
Immersive Viewは今年5月にGoogle I/Oで発表した新しい3Dマップ機能。ストリートビューと航空写真を組み合わせて、その場の雰囲気が伝わってくるようなリアルで没入感のあるマップ体験を実現する。今年後半に東京、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、ロンドンで利用できるようになる予定で、その第一歩としてImmersive Viewと同じ技術によるフォトリアリスティックな3D表示を、世界で人気の高い約100のランドマークで体験できるようにした。東京のスカイツリー、ニューヨークのエンパイアステートビルといったランドマークの様子をマップ上で間近に感じられるので、次の旅行の行き先を決める時などに役立つ。
新しいサイクリングルート情報では、複数のルートを比較(目的地までの所要時間、移動しやすさなど)できるほか、目的地までの高低差、交通量が多い場所、急な坂道や階段の有無、道路の種類といったルートの詳細情報を確認できるようになる。
現在地の共有は、友達や家族と位置情報をリアルタイムで共有できる機能だ。位置とアクションを組み合わせたプッシュ通知によって、待ち合わせや安全確認などに現在地の共有をさらに便利に活用できるようになる。例えばコンサート会場の住所を通知するように設定しておくと、友達が会場に着いたことに通知ですぐに気づける。または登山で駐車場に戻ってきた時に家族が通知を受け取る設定しておけば、無事に下山したことをすぐに伝えられる。
現在地の共有はプライバシーを第一に作られており、いつでも現在地の共有を停止できるなど位置情報を共有するユーザーが全てをコントロールできる。通知も同様で、通知を設定できるのは現在地情報の共有を選択した人のみ。通知されないように設定することも可能だ。
ランドマークのフォトリアリスティックな3D表示と現在地共有の通知機能は、27日からモバイルアプリ(Android、iOS)へのロールアウトが始まった。新しいサイクリングルート情報はサイクリングガイドが提供されている数百の都市で今後数週間のうちに提供が始まる予定(各地域で利用可能なデータによって機能は異なる)。