「納豆は何回かき混ぜたら美味しいのか」と興味を持つ方は多いでしょう。その1つの答えを提案しているのが『究極のNTO』という玩具で、あの美食家・魯山人の食べ方が再現できるとのこと。今回は『究極のNTO』を使って、筆者が魯山人流の納豆を作ってみたレポートをお届けします。
「究極のNTO」とは
納豆を容器にセットし、ハンドルをまわして混ぜることで、究極に美味しい納豆に仕上げられるという納豆マシンです。販売元はタカラトミーアーツ社で、「食をおもしろおかしく」をテーマにしたクッキングトイの1つだそうです。
同社が参考にしたのは、美食家の北王子魯山人が残した教え。『魯山人味道』という本があり、そこには「何も加えずよく練る」「糸がたくさん出て、かき回すのが硬くなるまでよく練る」などの作り方が書かれていたそうです。
魯山人推奨の「納豆のこしらえ方」
究極のNTOのパッケージに、魯山人の推奨する納豆の用意方法が記載されています。
・納豆を器に取り出し、何も加えずによく練る
・糸がたくさん出て、かき回すのが硬くなるまでよく練る(約305回)
・硬く練り上げたら、醤油を加えてさらに練る(約119回)
・最後に辛子や薬味を加えてさらに練る
合計424回練ることになります。普段は20~30回ぐらいしか混ぜない筆者としては、かなりの回数だなと感じます。
納豆を混ぜる回数に関しては、具体的に魯山人の残した本には記載がなかったとのこと。タカラトミーアーツ社が魯山人の教えを元に研究をして設定したそうで、素晴らしい研究心ですね!
実際に作ってみた!
究極のNTOを使って、普段食べている納豆がどれほど美味しくなるのか、試してみました。
器に入れてハンドルを回す
納豆を器に入れ、モード切り替えつまみを「開始」にします。たれやからしは後で入れるので、ここでは入れないことに注意しましょう。
セットしたら、ハンドルをひたすら回して納豆を練ります。回している時に結構大きな音が出るので、深夜・早朝は避けた方がよいかもしれません。
醤油を追加
ハンドルを回していくと、醤油扉がパカッと自動的にオープン。ここで醤油を投入することになります。
筆者はいつも食べている納豆との違いを知りたかったので、普段使っている付属のたれをそのままイン!
さらに回していくと「究極」の文字が出て、再び醤油扉がオープンします。これが完成のサイン!
からしやネギを入れて仕上げ
からしやネギなどを入れる最終パートです。ここは個人の好みが分かれるところですね。
筆者の場合は、からしまたはネギのどちらか1つだけを入れるのが好み。今回はからしだけを投入して、箸で軽く混ぜました。
いざ実食!
完成した究極の納豆を、玄米入りのご飯にかけていただきます。外見は普通の納豆ですが、一口食べてみて大豆がふっくら柔らかい! と感じました。
何回もかき混ぜることでフワフワな糸が増え、冷蔵庫から出したときより温度も高くなることから柔らかくなったのかなと思われます。
大豆とたれもよくなじんでいて、よりご飯とマッチする味になっています。さすがは魯山人といったところですね。
人によって無限モードにハマるかも?!
筆者が今回使ったのは「究極モード」ですが、この玩具にはもう1つ「無限モード」というものがあります。回数などの決まりがなく、好きなだけかき混ぜられるというモードです。
ひたすらかき混ぜるのが大好きな方なら、無限モードが良いかもしれません。
ただ1点、洗い物が増える点はやはり面倒ですね……。時間に余裕のある時、特に納豆を美味しくいただきたいときに使おうかなと思います。