リクルートは7月26日、2021年「働く喜び調査」の結果を発表した。調査は2021年12月22日~27日、全国の15歳~64歳の就業者7,699名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、この1年間(2021年)、働くことに喜びを「感じている」人は43.3%。前年から1.0pt増加した。性年代別にみると、男性は、年齢を重ねるほど「働く喜び」が減少する傾向にあり、50代を底とし60代で増加。一方、女性は年齢を重ねるほど「働く喜び」が増加する傾向が見てとれた。
また、「働く喜び」の必要性についても確認したところ、男女ともに年齢を重ねるほど「必要だと思う」の回答割合が右肩上がりで増加する結果に。全体平均では84.2%が「必要だと思う」と回答しており、総じて「働く喜び」が必要だと思う人が多いことがわかった。
次に、モチベーションに影響する仕事の要素として、「技能多様性」「タスク完結性」「タスク重要性」「自律性」「フィードバック」の5つの要素と、『働く喜び』の関係について調査した。その結果について20代男性と50代男性の結果を比べてみたところ、特に周囲からの「フィードバック」は、男性50代で35.1%と他の性年代に比べて低い値に。また全体としては、男性40代・50代に向けて低下している「働く喜び」の実感状況と同じ傾向であることが明らかに。男性40代・50代の「働く喜び」には、特に周囲からの「フィードバック」の状況が大きく影響していることがわかった。
そこで、上司や同僚からの「フィードバック」と関係性が深いと考えられる「信頼関係」について調べてみたところ、男性の同僚および上司との信頼関係に関する指標は、いずれも40代で底となり、「働く喜び」と関係性があると推察される結果となった。