ATXサイズを実現したWRX80搭載マザー

ASRock Rackの「WRX80D8-2T」は、Ryzen Threadripper Proに対応するワークステーション向けのマザーボードだ。WRX80チップセット搭載モデルは一般的に基板サイズが大きいが、この製品はATXサイズを実現、多くのPCケースで利用できるだろう。基板には、PCI Express 4.0 x16スロットを7基搭載。ツクモでの価格は145,200円だ。

  • ASRock Rackの「WRX80D8-2T」。エアフローを考慮したシンプルなデザインだ

    ASRock Rackの「WRX80D8-2T」。エアフローを考慮したシンプルなデザインだ

  • ネットワークは、Intel 10GbE×2ポートにRealtek GbEというトリプルLAN仕様

Radeon RX 6700の無印仕様が初登場

AMDからミドルレンジGPU「Radeon RX 6700」が初登場、搭載グラフィックスカードとして、SAPPHIREの「Radeon RX 6700 Gaming OC 10G GDDR6」と玄人志向の「RD-RX6700-E10GB/DF」が発売された。どちらもデュアルファン/2スロット厚のモデルで、価格はそれぞれ、72,500円前後と66,000円前後となる。

  • SAPPHIREの「Radeon RX 6700 Gaming OC 10G GDDR6」。補助電源は8ピンのみ

  • 玄人志向の「RD-RX6700-E10GB/DF」。補助電源は8ピンと6ピンが必要になる

同GPUは、RX 6700 XTの下位となるもので、ストリームプロセッサ数は2,560→2,304基へ、メモリは12GB GDDR6→10GB GDDR6へと削減されている。ただ、AMDのミドルレンジはすぐ下にRX 6650 XTもあり、ラインナップの密度が高い。上位と下位の価格帯も近いので、やや選びにくい状況かもしれない。

高さを67mmに抑えたロープロクーラー

Thermalrightの「AXP-120-X67」は、ロープロ仕様のトップフロー型CPUクーラー。12cmファンを搭載しながら、高さをわずか67mmに抑えており、スリムケースでも使いやすいだろう。ファンは15mm厚の「TL-C12015」で、回転数は1,500rpm、ノイズレベルは24.1dBA。ヒートパイプは6本搭載する。ツクモでの価格は9,328円。

  • Thermalrightの「AXP-120-X67」。ロープロながら、冷却性能はしっかりしている

  • ヒートシンクの高さは52mm。メモリ等との干渉を防ぐオフセット設計を採用した

そびえ立つ巨大なM.2 SSDヒートシンク

またThermalrightからは、M.2 SSD用のヒートシンクとして、「HR-09 2280」も発売となっている。CPUクーラーのようにヒートパイプを採用したモデルで、冷却性能は強力。高さは47~48mmもあるものの、幅はM.2 SSD内に収まっており、周囲との干渉を起こしにくいという。価格は3,500円前後。

  • Thermalrightの「HR-09 2280」。6mm径のヒートパイプと32枚のフィンで構成

  • 背は高いものの、幅は意外とコンパクト。M.2 SSDの上空からはみ出ないという

そして強化バージョンとして「同 Pro」もラインナップ。こちらはヒートパイプが2本になっており、高さはなんと74mmもあるものの、どんな高速なM.2 SSDでも強力に冷やすことができるだろう。価格は4,500円前後だ。

  • 「HR-09 2280 Pro」の装着例。驚きの高さだが、冷却性能は極めて高い

  • ProもM.2 SSDの幅のため、上空さえクリアであれば装着しても干渉しない