第一三共ヘルスケアは7月21日、「睡眠に関する調査」の結果を発表した。調査は6月17日〜24日、全国の20代〜60代の有職者男女745人を対象に行われたもの。
まず、平日(仕事のある日)の平均睡眠時間について聞いたところ、最も多かったのは「6時間台」で35.8%であった。また、7時間未満の合計は約7割(66.8%)となっている。
次に、睡眠に対する満足度について尋ねると満足していない(「全く満足していない」+「あまり満足していない」)と答えた人は42.5%で4割を超えている。「大変満足している」「満足している」の回答の合計(30.2%)よりも10%以上多い結果となった。
性年代別では、50代男性の6割以上(64.3%)が満足していないほか、40代男性も半数以上(53.9%)、50代女性も約半数(50.7%)が満足していない事も分かった。
入眠してから朝起きるまでに途中で目覚める「中途覚醒」の頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」が約3割(27.9%)となった。週1回以上の割合を合計すると、7割以上(75.3%)に。
睡眠に関して抱えている悩みについて尋ねると、8割以上(81.3%)が何かしらの悩みを抱えていることが分かりました。特に「睡眠中に途中で起きてしまう」(41.6%)人が最も多く、次いで「寝ても疲れが取れない」(35.2%)、「起床後も眠気を感じる」(30.1%)が続いた。
寝つきが悪いと感じる状況について聞いてみると、1位は「熱帯夜」(45.2%)となり、次いで「梅雨の時期」(25.1%)や「季節の変わり目」(23.9%)が続いた。
睡眠に関する悩みの原因については、「仕事や人間関係によるストレス」(37.2%)が最も多く、以下「加齢」(33.8%)、「仕事による疲れ」(32.9%)が続いた。一方、「わからない」も2割弱(18.4%)いる。
仕事や身体的な悩みで睡眠不足が原因だと感じている事についても、「精神的ストレス」(31.9%)が最も多く、続いて「集中力が続かない」(28.5%)、「倦怠感」(25.6%)という結果に。
睡眠の質を良くするために心がけていることがあるという人は約7割(69.0%)。具体的な内容は、「お風呂にゆっくり浸かる」(27.5%)、「日中に運動する」(20.5%)、「就寝する時間帯を決めている」(16.8%)の順に多くなっている。
また、睡眠満足度別に見ると、満足していない人では約3割(29.4%)が心がけている事は「特になし」と回答。全体で1位の「お風呂にゆっくり浸かる」は、満足している人は35.1%、満足していない人は24.4%となっており、1割以上の差が見られた。また、満足している人の20.0%が「飲酒量・頻度を減らす」と答えている。
調査を実施した同社では、「年に1度の睡眠診断運動」を、複数の企業・団体とともに推進している。睡眠の時間や状態を測定して「自分の睡眠を意識する機会」を創出し、睡眠改善のための行動変容を促すことを目指すという。