鉄板焼きと焼肉が両方楽しめる割烹レストラン「本店山科(ほんてんやましな)」が、GINZA PLACE最上階に7月18日にオープン。事前に行われたメディア試⾷会に参加して、その極上の味とサービスを堪能してきた。

  • 銀座の真ん中で最高の景色を眺めながら"鉄板焼きスタイルの肉割烹"が楽しめる「本店山科」がオープン

■「本店山科」はどんなお店?

「本店山科」は、銀座にある姉妹店「銀座山科」のフラッグシップ店として誕生した、カウンターで味わう鉄板焼きと完全個室の焼肉を⼀店舗で楽しめるハイブリッド型のレストラン。東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口から直結したGINZA PLACEの最上階(11階)に上がってみると、ラグジュアリーな店内に圧倒された。メインカウンター越しの窓からは、銀座4丁目交差点を中心に広がる銀座の街並みを眺めることができて、日常から離れ、優雅な気分に浸ることができる。

  • 銀座の街並みを見下ろしながら食事できる鉄板焼きのメインカウンター

座席は、鉄板焼きがメインカウンター14席と半個室のサブカウンター10席、完全個室のカウンター7席の31席。焼肉は完全個室が全8室(10名×1、6名×4、4名×3)で46席あり、全77席が用意されている。

焼肉は、各個室に専属の焼き師が立ち、それぞれの肉を最適な火入れで焼き上げてくれるのだとか。また、鉄板焼きの方は"鉄板焼きスタイルの肉割烹"をテーマに、鉄板焼きの概念にとらわれない料理を提供してくれると言う。

今回の試食会では、カウンターで鉄板焼きおすすめコースの内容をアレンジしてペアリングを付けた特別コースをご用意いただいた。その中から、いくつかの料理を抜粋してご紹介しよう。

  • 焼肉用の完全個室を含め全77席が用意されている

■注目メニューを一気に紹介!

最初に登場したのが、前菜の「和牛ウニ寿司」。この時期ならではのムラサキウニをふんだんに使い、上にはキャビアがたっぷりと乗る。ユッケ風にした和牛の生肉、下には酢飯が敷かれている。色彩豊かで目にも美しく、極上の味わいをシャンパンと合わせていただくと早くもうっとり。贅沢な食材を使いながら酢飯によってさっぱりとした後味があり、しっかりと前菜としての役割を果たしているところがさすがの一品。

  • 贅沢過ぎる前菜「和牛ウニ寿司」

またカウンター越しにシェフの見事な手さばきを眺めるのも楽しい。使用する肉は、滋賀県のブランド牛「近江牛」の中でも最高級ランク。40カ月以上という超長期肥育で生体熟成させた岡崎牧場の「完熟近江牛」が中心だ。

  • シェフの見事な手さばきを眺めているとますます美味しさに期待がかかる

「極厚タンステーキ」は、鉄板でじっくりと徐々に火を入れることで、噛んだ瞬間に表面はサクッとした食感があるのにとても柔らかい。旨味が強くキレの良い脂とのバランスが良く、素材の上質さと一流料理人の技が感じられた。

  • 素材の上質さと一流料理人の技が光る「極厚タンステーキ」

また、後半で出てきた「近江牛厳選ステーキ」は熟成した肉の旨味、上品な脂が滋味深く、甘みのある玉ねぎ醤油がよく合う繊細な味わいだった。

  • 熟成した肉の旨味が際立つ「近江牛厳選ステーキ」

肉だけじゃなく、魚介料理も贅沢に味わえる。千葉県産500gの伊勢海老を豪快に焼き上げた「伊勢海老の大名焼」は、目の前に運ばれてくると、海老の香りが食欲をそそる。殻に塩を付けて焼くことで海老の香りが移った「海老塩」でいただくと、引き締まった身の旨味が口の中に広がった。焦がし醤油を付けると香ばしさが際立って、豪快ながら海老の美味しさをとことん引き出したきめ細やかな味わいに感動。

  • 海老の美味しさをとことん引き出した「伊勢海老の大名焼」

続いて鉄板を見ていると、うずらの卵を使った小さな目玉焼きを丁寧に焼いていて、さらに小さなパテが焼かれていた。「スライダー」とは、ハンバーガーのミニチュア版のことで、小さなバンズに具材がサンドされて出来上がった「和牛スライダー」は、超カワイイ! 食べてしまうのがもったいないほどだ。と言いつつ、通常のハンバーガーのように包み紙に入れてガブっといただくと、牛タンを使ったパテの肉感がゴロっとしていて、ピクルスが刻まれたサウザンソースの酸味、黒胡椒が入ったスパイシーなソースの刺激も相まって小さくても食べ応えあり。かわいくて映えるビジュアルと美味しさが両立したホッと一息つくような料理だった。

  • 「和牛スライダー」高級店でこんなカワイイ料理が出てくるなんてズルい!

料理に合わせたペアリングの妙も素晴らしい。メインカウンター横には、1,000本以上のワインを貯蔵する巨⼤なセラーがあり、めったに飲むことができないプレミアムワインや入手困難な蒸留酒のラインナップも充実している。

  • 食事からデザートまで、めったに飲むことができないワインなどで構成されたペアリングも充実

今回、料理のペアリングで飲んだ中で興味深かったのが、カリフォルニアにあるワイナリー「イングルヌック」の赤ワイン。『ゴッドファーザー』シリーズなどで知られる映画監督のフランシス・フォード・コッポラがオーナーを務めるワイナリー。コッポラが買収した当時は「ニーバム・コッポラ・ワイナリー」の名称となっていたものの、2011年にコッポラが登録商標を取得したことで本来のワイナリーの名前であるイングルヌックの名が復活したのだと言う。栄光と挫折を経験しているコッポラとワイナリーの歴史が重なり、より味わい深さを感じることができた。

  • ラウンジに移動していただいたデザートで食後のひとときを満喫

食事が終わり、あとはデザートかな……と思っていたら、メインカウンターでいただくのではなく、なんと同フロアにあるラウンジに移動してデザートをいただいた。こちらもペアリングが用意されており、ピエール・エルメの「イスパハン」と秋田の蔵元集団「NEXT FIVE」のコラボによる「Ispahan 2020」など、貴重なお酒と共に食後のひとときを楽しんだ。


肉料理が中心だが合間に出てくる繊細な創作料理もあり、ボリュームはあるものの食べ疲れは一切なし。サービスも一流で、さらにちょっとした遊び心もある。ゆったりと時間をかけて食事を満喫でき、さらに余韻までも楽しめた。コースは、鉄板焼きメニューとして「鉄板本店コース」15,000円、「鉄板山科コース」25,000円、「鉄板山科特別コース」27,000円の3種類と、焼肉メニューの「焼肉本店コース」18,000円が用意されている(※記事の内容は鉄板山科特別コースをベースに「和牛ウニ寿司」と「和牛スライダー」を加えた特別メニュー)。特別な日に、特別な人と、銀座の中心で最高の食事を味わってみてはいかがだろうか。

■Information
本店山科
【場所】東京都中央区銀座5-8-1 GINZA PLACE 11F
【営業時間】17:00~23:00(ラストオーダー 21:00)
【定休日】日曜日