セイコーウオッチの高級ブランド「グランドセイコー」から、澄んだ夜空に満月が浮かぶ「月天心(つきてんしん)」と呼ばれる情景を表現した新作が登場する。8月19日に発売し、価格は935,000円。世界限定1,500本、そのうち日本国内は500本となる。
今回の「<グランドセイコー> Heritage Collection 44GS 55周年記念限定モデル(SBGY009)」は、グランドセイコーが1967年に発表した「44GS」の55周年を記念したモデルのひとつ。グランドセイコーの時計作りや外観は「デザイン文法」と定義されており、これを確立したとするのが「44GS」だ。
澄んだ夜空を表す深いネイビーブルーのダイヤルには、繊細な型打ち模様が浮かぶ。12時位置に配置したゴールドの「GS」ロゴが、沖天に輝く満月を示している。静かに、そして流れるように時を刻む秒針は、スプリングドライブムーブメント「キャリバー 9R31」ならでは。ゴールドの秒針が零(こぼ)れる光をきらめかせ、静謐(せいひつ)な月のたたずまいを引き立てる。
秒針と分針の先端は、外周に向かって緩やかに曲がり、これは手作業によるもの。針とダイヤル(インデックス)との距離を短くすることによって、時刻の判読性を高めている。裏ぶたには「LIMITED EDITION」の文字とシリアルナンバーを記した。
ケース素材はステンレススチール、ケースサイズは外径40×厚さ10.5mm、風防は内面無反射コーティングのボックス型サファイアガラス、ストラップ素材はクロコダイル、防水性能は10気圧。
風防のボックス型サファイアガラスはオリジナルの44GSと同様のものとなっており、クラシカルな雰囲気を醸し出すとともに、ガラス縁の厚みを抑えて全体の重心を低くし、良好な装着感を持たせている。スプリングドライブムーブメント「キャリバー 9R31」のパワーリザーブは約72時間。