子どもたちはいよいよ夏休み。学期末には、それぞれ“通知表”を受け取ったと思います。

その評価の内容で一喜一憂したお子さんも多いと思いますが、現在ツイッターでは、通知表にまつわるこんな素敵なエピソードが多くの人々の感動を呼んでいます。

  • ※画像はイメージです。

1学期最後の日。通知表に悩んで悩んで△をつけた男の子。傷つけないように丁寧に説明しようと思っていたら、△を見つけて「伸びしろですね」と爽やかな一言。「△は伸びしろ、○は安心、◎は自信って父ちゃん言ってたんで、これは伸びしろですね! あざす」と。その後のアドバイスも素直に聞いてくれた
(@zikatu1より引用)

投稿したのは小学校教員をされている「エイ(@zikatu1)」さん。

通知表を作成している際、ある男子児童に「△」をつけるかどうかで大変悩んだというエイさん。結果、「△」を付けることにしたそうですが、男子児童を傷つけないよう丁寧な言葉で補足しようと思っていたところ、「△」を見た男子児童は意外な一言を発しました。

「伸びしろですね」ーー。

なんとポジティブな捉え方!!

さらに男子児童は、「△は伸びしろ、○は安心、◎は自信って父ちゃん言ってたんで、これは伸びしろですね! あざす」と言い、その後のエイさんのアドバイスも素直に聞いてくれたそうです。

「△=評価が悪かった」と思いがちですが、それを「伸びしろ」と考えるとは、素晴らしい発想の転換。それだけ前向きな考え方であれば、そう遠くない未来にきっと成績も上がることでしょう。

このツイートには多くの人が関心を寄せ、1万件のリツイート、12.1万件のいいねを獲得(7月22日時点)。数々のコメントも寄せられました。

「父ちゃんも素敵だし、丁寧に説明しようとしたエイ先生もすごいです 見習います」

「学校家庭同じ方向を向いていることが素晴らしい結果を生みますね」

「素晴らしい子育てをされているご家庭ですね。その子の素直さも伝わってくる」

「そのお父様の真似させていただきます。伸び代、良い言葉や」

ツイ主さんに聞いてみた

たくさんのツイッター民の心を掴んだこのエピソード。ツイ主のエイさんに、当時の話をもう少し詳しくお聞きしました。

ーーこの男子児童は何年生なのでしょうか? また、普段どんな性格なのでしょうか?

4年生です。普段から明るくて前向きな子です。

ーー本来、「△」はどういうときにつける評価なのでしょうか?

評価はテスト、成果物、授業中の発言や記述などを元に、単元ごとにつけています。成績はその総合的な形で◎や○や△をつけます。

通知表の目的は、保護者にお子さんの学力を分かりやすい形でお伝えするものなので、嘘はつけません。この子も授業中の態度や発言はいいのですが、テストの結果が低く、悩みつつも△をつけました。

ーー男子児童の「伸びしろ」発言を聞いたとき、エイさんはどう感じましたか?

△は教員自身が伸ばせられなかったという結果でもあります。だからどうしたら伸びるのかとアドバイスもセットで用意していました。そんな中「伸びしろ」と捉えてくれたので、素直に嬉しかったですし、こういうマインドを育ててくれてる保護者が素敵だなと感じました。


この男子児童も親御さんも、そしてエイ先生も、とても素敵な考え方をお持ちですよね。このように「△=伸びしろ」と捉えられれば、子どもたちも評価に対して縮こまることなく、伸び伸び成長できそうですよね♪