有村架純と中村倫也がW主演を務めるTBS系金曜ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(毎週金曜22:00~)。29日放送の第3話に、イッセー尾形、MEGUMI、でんでん、井之脇海が出演することが22日、明らかになった。
本作は、4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガル、石子こと石田硝子(有村架純)と、1回で司法試験予備試験と司法試験に合格した高卒の弁護士、羽男こと羽根岡佳男(中村倫也)の“石羽コンビ”が、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む異色のリーガル・エンターテインメント。
7月29日放送の第3話は、映画を短く編集した“ファスト映画”を動画サイトに無断投稿して逮捕された大学生を弁護するところから物語が始まる。この第3話から羽男の父親役にイッセー尾形、姉役にMEGUMI が加わるほか、映画監督役としてでんでん、逮捕された大学生役で井之脇海がゲスト出演する。
一人芝居で知られるイッセー尾形は、これまで舞台や映像作品で数々の個性豊かな人物を演じてきた。本作では羽男の父で裁判官の羽根岡泰助はねおか・たいすけ)を演じる。泰助は羽根岡家の中心的な存在で、独特のオーラを放つ人物。愛する家族はみな優秀と信じて疑わず、その家族が毎年自分の誕生日を祝ってくれることに幸せを感じている。
MEGUMIは、テレビドラマや映画に多く出演し女優としての活躍の場を広げ、2020年に映画『台風家族』と『ひとよ』での演技が評価され、第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。その演技力がますます注目されている。本作で演じるのは、羽男の姉・羽根岡優乃(はねおか・ゆうの)。検事である優乃は、正義感が強く周囲から頼られ人あたりもいい。不器用な弟を心配しながらも、時に笑顔で毒を吐くことがある。
でんでんは、舞台やテレビドラマ、映画で名バイプレーヤーとして活躍。リアルで味わい深いキャラクターを演じ作品を盛り上げている。そんなでんでんが本作で演じるのは、映画監督の山田恭兵(やまだ・きょうへい)。人生を映画に捧げ、50歳近くになって監督した映画が評価されるようになった遅咲きの映画監督だ。石子や羽男たちとどのように絡んでいくかは、放送を見てのお楽しみ。
井之脇海は子役としてデビュー後、火曜ドラマ『義母と娘のブルース』のほか、さまざまな作品に引っ張りだこの俳優。映画を愛し、大学時代には短編映画の監督や脚本も手掛け、カンヌ国際映画祭マルシェ・ドゥ・フィルムの「ショートフィルムコーナー」で入選している。その井之脇が今回演じるのが、映画監督を志す大学生の山田遼平(やまだ・りょうへい)。あるきっかけでファスト映画を無断でアップロードするようになり、著作権法違反で逮捕され、その弁護を羽男が引き受けることになる。
4人がコメントを寄せた。
■イッセー尾形
羽男の父親の役です。裁判官というわりには、見たいものだけを見るという公平さを忘れた男です。もっとも家庭においては、ということですが。家族の誰もが優秀であるべきだから優秀な妻と子どもたちに見えてしまうんです。現実よりも思い込みを優先です。このへんは私が一人芝居でよく取り上げる人物たちに似てますから親しみを感じます。でもこれって、家庭の中だけだったら苦笑い程度で済むかもしれませんが、公平・公正であるべき裁判所には持ち込まないほうがいいでしょうね。ありえないとは思いますが。
第3話では、家族で食事のシーンがありますが、皆さんでこのちょっとイビツな裁判官ファミリーを作ったと思います。ぜひお楽しみに。
■MEGUMI
リーガルドラマは初めてだったので、新しいチャレンジができるということがすごくうれしかったです。
検事役ですが、自分が普段使わない難しい表現を使い、まくしたてるように会話するので大変でした。テスト勉強のように1か月くらい前からコツコツ練習してました。
有村さんは、様々な作品を見ていて素晴らしい女優さんだなと思っていたので、共演するのを楽しみにしていました。かわいさにプラスして、お茶目さやハッチャけてる感じがミックスされていて素敵な方だなと思っています。倫也くんは4回目の共演です。毎回ビンタとかしてるので、今回もそんなシーンがあるかなぁと思っていました(笑)。デビュー当時から見ているので、やりやすい空気感は初日からありましたね。
■でんでん
このような物静かな映画監督役は初めてなので不安でしたが、役者です。
不安だから面白い。よし、この人の人生を歩いてみよう。何かを感じてみようと思いました。
“社会がそれを必要としなければ淘汰されていくだろうし”(※セリフ)、感情を表に出さないことを美とする人の感情をどのように表現するか。
ザラザラした怒りと悲しみ。それを押し殺せない気持ちを何とか出せればと思いました。
■井之脇海
石子と羽男の会話が軽やかで面白いです。そこに遼平が絡むことでトーンやテンポが変わるので、どういったジャブをお二人に繰り出せるか、脚本を読みながらワクワクしました。
また第3話では、ニュースなどで知っていた“ファスト映画”問題を扱いますが、今回脚本を読んで初めて知ることもあり、勉強になりました。このドラマを通して、たくさんの方にこの問題を知っていただけたらと思いました。
そしてこれは誰にでも起こる可能性があることです。遼平のことを他人事ではなく、どこか自分事として見ていただきたいです。
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