映画『ゴーストブック おばけずかん』(7月22日公開)の公開初日舞台挨拶が22日に都内で行われ、城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香、神木隆之介、新垣結衣、山崎貴監督が登場した。
同作は作:斉藤洋、絵:宮本えつよしによる児童書「おばけずかん」シリーズの実写化作。学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった。
イベントは新垣・神木・山崎監督の大人チームが子供チームに表彰状を送るサプライズと、さらに子供チームが新垣らにサプライズで手紙を贈るという、互いにサプライズがあるものだったが、大人チームのサプライズの際にうっかり城が自分のターンだと思って手紙のことを言いかけてしまうハプニングも。表彰状をもらった城は「びっくりしちゃいました。こんなに素敵なものをもらって、嬉しいです」と喜んでいた。
改めて子供たちからも手紙のメッセージがあり、吉村は先生役の新垣に向けて「この『ゴーストブック』は私にとって初めてのお仕事でした。クランクインの時にガチガチに緊張した私を笑顔で迎えてくださいました。緊張し過ぎてセリフが飛んでしまった私がセリフの確認をしていた際に、私の肩に手を置き『文香はちゃんと覚えてるから大丈夫』と励ましてくださいました。不安と焦りでいっぱいになっていた私は、いつも笑顔で横にいてくださる新垣さんの存在に救われていました」「新垣さんは私にとって初めての仕事の先輩です。新垣さんが初めての先輩で本当に良かったです。この先どんな道に進んだとしても1番大切にすべきことを教えていただきました。いつか私も現場で新垣さんのように、共演者の方々を支えられるようになりたいと思います」と、声を詰まらせながらも手紙を読み上げる。
サニーは「新垣さんはとても穏やかで時には面白くて、本当の先生みたいな存在でした。僕も新垣さんのように誰からも愛される人になれるようにこれからも頑張っていきたいと思います」、柴崎は「新垣さんと一緒にお芝居をさせていただいて、セリフのスピードが普段の会話のスピードと変わらず、瑤子先生がその世界に住んでいるかのような空気でいらっしゃったのがすごく印象的で勉強になりました」とそれぞれ撮影時の様子も交えながら感謝。悩みも相談していたという柴崎は「僕自身『ずっとこのお仕事を続けているのかな』と呟いた時に新垣さんが『無理にお芝居をするのではなく、別のことをやりたいのであれば、やりたいことを優先していいと思うよ』と優しく答えてくださった時は、本当の先生のようで、安心感でいっぱいでした」と語る。さらに「撮影中から、役名ではなく、本名の楓雅と呼んでいただいていたことに、内心うきうきでした」と会場を笑わせた。
城は「撮影の間ご迷惑をおかけしたこともありましたが、とても楽しく過ごすことができて、またあの時に戻りたいと思うことが何度もあります」と振り返り、「撮影の最後にお手紙をいただいたことがとても嬉しかったです。いただいたお手紙を読んで、手紙はとても心があたたまるものだと改めて感じて、これから僕も誰かにお手紙を書く機会を増やしていきたいと思います。新垣さんにはお芝居の面でもたくさん学ばせていただきましたが、このようにご一緒して学んださまざまなことをこれからも自分に生かしていきたいと思います」と決意も。さらに「神木さんとは一緒に撮影をするシーンがわずかでなかなか話す機会がなかったのですが、声をかけていただいて嬉しかったです。これからもお会いすることがあった時はたくさんお話させてください」「山崎監督はお芝居のことだけではなくたくさん楽しくお話ができて嬉しかったです。このような素敵な現場に僕を参加させてくださり本当にありがとうございました」とそれぞれ感謝の気持ちを表した。
新垣は「私自身が覚えていないようなこととかも、みんなそれぞれが覚えててくれて。撮影時は小学生だったり中学生だったりの年齢だったんですけど、サッと過ぎちゃうじゃないですか。貴重な時間の中に、一瞬に私も入れてもらえて、過ごすことができて本当に幸せだったなと言うのを改めて感じていました。ありがとうございました」と語る。「ちょっと胸がいっぱいです」と自分の胸を押さえ感無量の様子だった。