パナソニック ハウジングソリューションズ(以下、パナソニック)は7月22日、ホームエレベーターと小型エレベーターをリニューアルし、2015年以来となる新製品を発表した。発売日は8月8日。価格はホームエレベーターが3,190,000円から、小型エレベーターが4,042,500円からとなる。
ホームエレベーターは5階建てまでの個人住宅向け。小型エレベーターは4階建てまでの小規模建築物や業務用向けを想定する。
新型のホームエレベーター(9機種)はロープ式と油圧式があり、定員は2人乗りと3人乗り。小型エレベーター(4機種)はロープ式のみで定員も3人乗りのみ。乗り場ドアの色柄・窓・形状や、ルーム内のデザイン、抗菌・抗ウイルス対応箇所、上昇下降速度などによってモデルが分かれる。
今回の新製品では、「操作ボタン」「手すり」「床」に抗菌・抗ウイルス処理を施し、衛生意識の高まりに対応。オプションで脱臭効果に優れた天井埋込型ナノイー発生機「エアイー」も搭載可能となっている。
ルーム(エレベーター)内の明かりを電球色から昼白色に変更し、ロープ式の機種ではドア窓を従来の縦3連の小窓から大型窓に変更。エレベーター内が明るくなり、エレベーターに乗ったときに外が見やすく、乗り場からもエレベーター内の様子を確認しやすくなった。
デザインや色柄も刷新し、乗り場ドア色柄に「イデアオーク柄」「グレージュアッシュ柄」の2種類を追加するなど、エレベーター内がより明るく開放的な空間になるよう工夫している(「XLクラシック」「1414クラシック」「1212クラシック」は、ルーム内の色柄・デザインに変更なし)。
乗り場ドアの色柄はホームエレベーターと小型エレベーターとも、ロープ式が計8柄で、ソフトウォールナット柄、ウォールナット柄、チェリー柄、グレージュアッシュ柄、イデアオーク柄、メープル柄、フィブロホワイト柄、グリーシェル柄。
ホームエレベーターには油圧式があり、こちらはロープ式の色柄からグリーシェル柄を除いた計7柄となる。なお、油圧式の「ジョイモダンS200」のみは、フィブロホワイト柄の一色となる。
下降速度を20m/分から30m/分に高めた機種が増え、XLミディモダン、XLワイドを除く小型エレベーターでは、乗り合い全自動運転方式を取り入れて利便性を向上している。乗り合い全自動運転方式は、エレベーターの行き先方向に応じてエレベーターの動きを最適化し、中間階で乗り合いできるようにして利用者の待ち時間を減らす運転方法だ。業務用エレベーターでは広く採用されている。