肌の質感やパーツを自分好みに調整できる写真加工アプリや、"盛れる"プリントシール機が話題となったこともありましたが、令和の写真トレンドは、「盛らない・自然体・無加工」がキーワードになっているよう。イベントも多く写真を撮ることも増える季節、Z世代からミレニアル世代に人気の3つの写真撮影のトレンドをご紹介します。
あえて「ノーマルカメラ」で撮るのが若者世代に人気
2021年に若者の間で話題になった「セルフ写真館」をご存じですか?プロ仕様のカメラを使い、スタジオの中でセルフで撮影。無加工やモノクロ写真を撮影することができるとして人気を集めましたが、こうした施設が支持されるようになった背景には、加工された写真や情報ではなく、本当の姿や情報に価値を見出し、リアルを重要視する傾向があるのかもしれません。
スマホで写真を撮影するときも、"盛れる"写真アプリではなく、標準カメラ(ノーマルカメラ)で撮影するのが流行っています。アプリで「目を大きくする」「顔と小さくする」といった加工はしない自然なテイストが人気なのだとか。
SNSでは「#無加工」とつけた投稿も増加。「TikTok」では「無加工フィルター」が登場するほどで、自然な姿を撮影するフィルターを使った動画も数多く投稿されています。ありのままの自分たちを撮影し、見てもらうことを望む若者が増えているのかもしれません。
"盛り"を重視しないSNS「BeReal」も登場
「TikTok」や「Instagram」とは異なる、新しいスタイルのSNSも登場しています。「BeReal(ビーリアル)」は、リアルをシェアするカメラアプリ。「盛らない」ことが特徴で、アプリから通知が送られてきたら、2分以内に写真を撮ってシェアします。スマホに 保存している写真や、別のアプリで加工してからシェアすることは不可。写真に加工や演出を加えることなく、ユーザーに「自分の本当の姿を友人に見せる」ことを促すように作られています。ダウンロード数は、2022年の初めから315%もアップしており、支持の高さがうかがえます。
ありのままを生き生きと!出張撮影サービスも
ありのままの姿を撮ることが人気とはいえ、やみくもに無加工で撮影してもお気に入りの写真が撮影できるとは限りません。そこで心強いのが、写真のプロフェッショナルに撮影してもらうこと。特に何かと写真を撮る機会の多い子育て世代に助かるのが、プロのフォトグラファーが出向いて撮影をする「出張撮影サービス」です。
たとえば、ママやパパに人気の写真撮影サービス、「fotowa(フォトワ)」。スタジオで改まって撮影だと、子どもは緊張してしまいがちですが、慣れた場所やお気に入りの場所なら自然な笑顔に。子どものありのままの笑顔や姿を撮影できるうえに、スマホで撮影するのとは違い、プロフェッショナルな技が光る写真にママやパパも満足。
「fotowa」では、出産記念やお宮参り、七五三、卒入学などのイベントなどで写真撮影を依頼されることも多くなっているそう。コロナ禍で会食や旅行を見合わせる代わりに、記念撮影を希望する人も増えています。家族の夏の思い出を、とっておきの写真で残してみるのもいいですね。