NTTコム リサーチは7月19日、「電力」に関する調査結果を発表した。同調査は6月17日~20日、全国20代~60代の男女1,122名を対象に、インターネットで実施した。

  • 国内のエネルギー資源不足に対する不安感

2022年2月から続くウクライナ情勢の中で、国内のエネルギー資源不足をどう感じているか尋ねたところ、76.8%が「とても不安に感じている」「やや不安に感じている」と答えた。

具体的な生活への不安について聞くと、「電気料金の値上がり」(78.4%)が最も多く、次いで、「生活必需品・嗜好品の値上がり」(65.8%)、「ガソリン料金の値上がり」(58.0%)と続いた。

政府は家庭や企業に対して節電要請を発出しており、この夏の電力需給は厳しい見通しとなっている。この夏家庭の節電に取り組みたいか尋ねたところ、83.8%が「取り組む」「取り組むと思う」と回答した。

  • 今夏の家庭の節電への取り組み意向

家庭の節電に取り組みたくなる仕組みはどれか尋ねたところ、35.9%が「節電した分だけ報酬(ギフト券やポイント還元等)を得られる」と回答した。次いで、「家庭の電気使用量がリアルタイムで確認できる」(30.7%)、「普段の電気使用量と比べてどれだけ節電出来たか確認できる」(26.6%)となっている。

  • 家庭の節電に取り組みたくなる仕組み

電力の需給バランスを調整する新しい仕組みとしてDR(デマンドレスポンス)が注目されている。DRの認知度を調査したところ、5.0%が「内容まで含めて知っている」、11.2%が「内容はわからないが言葉は聞いたことがある」と答えており、合わせると認知率は16.2%だった。「全く知らない」(83.8%)が多くを占め、DRという言葉はまだ広く浸透していないことがわかった。

  • DRの認知度

DR(デマンドレスポンス)とは、電気の需要と供給のバランスをとるために、消費者側が節電に協力をすること。電力の供給がひっ迫する時間帯に消費者が節電に協力することで、電力会社から報酬(ギフト券や還元など)が得られるといったサービスなどが展開されている。

DRの仕組みを説明したうえで、DRに興味があるか尋ねたところ、50.6%が「とても興味がある」「やや興味がある」と答えた。

  • DRに対する興味