俳優の神尾楓珠が主演したNHKのドラマ『17才の帝国』(5月7日~6月4日放送)が、ギャラクシー賞の6月度月間賞を受賞した。
同賞は「新しい分野に挑戦しようという作り手の“志”を感じる良作。近未来SFを基本に、政治ドラマ、青春恋愛ドラマといった要素が絡み合いながら進行していく。17歳の総理大臣役を演じる神尾楓珠が持ち前のミステリアスな魅力を生かし、適役。山田杏奈らも好演。しがらみのない若者たちが純粋な理想のもとにどんな政策を打ち出していくのか、続編を期待したい」と講評した。
また、テレビ朝日の音楽バラエティ番組『関ジャム完全燃SHOW「山下達郎特集」』(6月19日・26日放送)も受賞。こちらは「2週にわたって、山下達郎へのインタビューをたっぷり聞かせる構成が、シンプルながら確実に成功している。山下自らが体験をもとに語る日本のポップミュージックへの分析も興味深く、どれも説得力十分。また、最後に語られた同世代への熱い連帯感も、“音楽の職人”という一般的イメージからは意外で、それゆえに感動的でもあった」と評価された。
ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。6月度はほかにも、『テレメンタリー2022「おいだば、時給125円」』(秋田朝日放送、5月28日放送)、『NHKスペシャル「追跡・謎の中国船~“海底覇権”をめぐる攻防~」』(6月26日放送)が選ばれた。