そこで今回はマイナビニュース読者500人に、「エアコンの電気代の節約」に関するアンケートを実施。ふだん取り組んでいるエアコンの節電方法について聞きました。
Q.エアコンの電気代を節約するために、行っていることはありますか?
はい……67.7%
いいえ……32.3%
エアコンの電気代を節約するために行っていることはあるか尋ねたところ、67.7%が「ある」と答えました。「行っていることはない」(32.3%)という回答のおよそ倍で、多くの人がエアコンの節電に取り組んでいることがわかります。
約7割がエアコンの電気代節約を行なっていると答えましたが、どのような方法で節電しているのでしょうか。そこで、エアコンの電気代の節約方法について、具体的に聞いてみました。
Q.エアコンの電気代を節約するために行っていることに関して、具体的に教えてください
フィルター掃除をする
- 「フィルターの掃除をこまめにしている」(男性41歳/富山県/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
- 「定期的に掃除」(男性26歳/石川県/その他・専業主婦等/学生)
- 「エアコンの使う季節に入る前に業者にメンテナンスを頼んでおく」(男性45歳/宮城県/その他・専業主婦等/その他)
多かった回答は「フィルターの掃除」でした。フィルターにホコリなどがたまり目詰まりしてしまうと、エアコンの効率が下がり、無駄な電力の消費につながります。そのため、2週間に一度など、定期的に掃除をするという人が目立ちました。シーズン前にハウスクリーニング会社などに、エアコンクリーニングを頼むという人もいるようです。
冷えた空気を逃がさないようにする
- 「部屋のカーテンをしっかりしめて、外からの熱が入らないようにしている」(男性49歳/東京都/その他・専業主婦等/求職中・無職)
- 「障子紙をプラスチック製の物に替えている(男性32歳/石川県/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
- 「簾をつける」(男性25歳/兵庫県/営業関連/個人事業主・会社役員)
せっかくエアコンで部屋を冷やしても、外の気温が高ければ冷たさは窓から逃げて行ってしまいます。カーテンや簾(すだれ)を使って、冷たさを外に逃がさないようにしているという意見もありました。紙より断熱性に優れたプラスチック製の障子紙もあるそうですよ。
扇風機やサーキュレーターと併用する
- 「扇風機を併用している」(男性30歳/兵庫県/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
- 「ハンディーファンを使う」(女性25歳/大阪府/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
- 「サーキュレーターを使う」(女性46歳/愛知県/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
エアコンと一緒に、扇風機やサーキュレーターを使用するという人も多くなっています。冷たい空気は部屋の下の方に溜まりがち。サーキュレーターなどで部屋の空気を循環させれば、部屋を均等に冷やすことができます。風を直接体に感じると、涼しく感じられることから、設定温度は高めにし、ハンディーファンや扇風機で風を受けて暑さをしのぐという人もいました。
設定温度を高めにする
- 「設定温度を上げる」(男性43歳/東京都/建築・土木関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
- 「28度に設定しています」(男性26歳/栃木県/その他・専業主婦等/学生)
- 「基本的にエアコン設定温度は27度で、つけ始めの時は家のこもった熱を出す為に30分ぐらい窓を開けて換気を行う」(男性42歳/熊本県/その他・専業主婦等/退職者)
エアコンの設定温度を高めにするという人も多数。設定温度は「28度」という回答が多めでしたが、中には「30度」とやや高めの人も……。エアコンをかけていても熱中症になるという事例も報告されているため、必要以上に節約を優先することなく、体調に応じて設定温度を調節したいものですね。
つけっぱなしにしない
- 「なるべく暑い日中だけにしている」(女性47歳/愛知県/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
- 「寝る前だけ付ける(女性44歳/静岡県/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
- 「部屋に30分以上いないときは消している」(男性41歳/愛知県/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
消費電力を抑えるため、限られた時間だけエアコンを使ったり、つけっぱなしにしないという回答もありました。睡眠中に使うときも、タイマー機能を活用するなどして、長時間つけっぱなしにしない工夫をしている人もいるようです。
つけっぱなしにする
- 「温度を変えないで一定に保つ」(女性36歳/東京都/その他・専業主婦等/専業主婦)
- 「涼しい時間帯からエアコンをつけて温度を一定にする」(男性35歳/愛知県/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
- 「つけたり消したりしない」(女性42歳/熊本県/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
「エアコンをつけっぱなしにした方が電気代がかからない」という情報もありますね。ダイキンによると、付けたり消したりを繰り返すと、室温を大きく変化させるタイミングが増えるため、消費電力も増えてしまうとのこと。夏の日中は30分程度であれば、つけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えることができます。つけっぱなしにする場合も、室温を一定にしてできるだけ消費電力を抑えるという意見が目立ちました。
その他
- 「なるべく家族が揃って一部屋に集まるようにしていること」(男性46歳/福岡県/その他・専業主婦等/フリーター)
- 「室外機に日除けをする」(女性29歳/神奈川県/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
- 「自動運転でつかう」(42歳男性/徳島県/その他/その他・専業主婦等)
- 「ecoモードをつかう」(43歳男性/埼玉県/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
そのほかにもさまざまなエアコン節電方法が寄せられました。室外に直射日光が当たると、多く電気を消費することとなるため、日除けをすると節電につながります。また節電モードや自動運転モードを上手に使うのも電気代節約のポイント。家族の人数が多い場合、各部屋でエアコンを使うと電気代が心配なことから、「できるだけ1カ所に家族が集まるようにする」という意見もありました。
まとめ
今回のアンケートで、エアコン節電方法として多く挙げられたのは、「フィルターの掃除」や、「設定温度を高めにすること」でした。節電のために「エアコンをつけっぱなしにする」「使うときだけ使う」は、意見が分かれる結果となっています。そのほかにもいろいろな意見が寄せられ、エアコンの節電のためにあれこれと工夫していることがわかりました。
マイナビニュースでは、エアコンの節電について取材した「エアコンの節電「室外機に水をかける」「つけっぱなしの方が省エネ」ってホント? ダイキンさんに"節電法あるある"の真偽を聞いてきた」も公開中。暑さ本番を迎える前に、正しい節電方法についてチェックしてみてはいかがでしょうか。
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調査時期: 2022年7月7日
調査対象: 49歳までのマイナビニュース会員
調査数: 500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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