女優の満島ひかりが、フジテレビの企画開発枠『水曜NEXT!』で放送される『The House』(7月27日24:55~、8月3日24:35~)で、音楽番組のMCに初挑戦する。
コンセプトは、満島が住む家=“The House”にアーティストたちを招き、そこで奏でられる音楽や、リラックスした姿で語り合うトークを視聴者に楽しんでほしいというもの。満島が「とても大好きで、お話も楽しい」と信頼を寄せる、設楽統(バナナマン)も参加し、トークを盛り上げる。台本はもちろん、トークの流れを決めるためのゲストへのアンケートや段取りもなしだ。
舞台設定は満島の「家」。華美なものは一切なく、必要最低限にそぎ落としたものかつスタイリッシュな空間に。アーティストがお気に入りのカーペットを敷いた部屋で、あぐらをかいてリラックスしたり、細長い廊下にイスを並べプライベートトークを楽しんだり、また気持ちの良い芝がしきつめられたガーデンでは素足になることも。
従来の音楽番組のような、曲調に合わせてダイナミックに動く照明は使わず、自然光に近いものや、家で使う照明が基本となり、動かない落ち着いたライティングに。満島のアイデアによって、ピンクとブルーを合わせた夕暮れをイメージした照明や、窓からの木漏れ日をイメージした照明が使われるシーンも登場する。
登場するアーティストは、7月27日がChara、SUPER BEAVERの2組、8月3日はももいろクローバーZ、iriの2組が登場する。CharaとももいろクローバーZは、元々満島と親交があるが、SUPER BEAVERとiriとは初対面となる。
コメントは、以下の通り。
■満島ひかり
――番組のオファーを聞いた時の感想は?
「実はですね、『音楽番組の司会をやりたいなぁ~』と、以前から(当番組の)プロデューサーさんにつぶやいていまして(笑)。アーティストの皆さんの、ピュアに音楽と向き合っている姿の“ご紹介係”みたいなものに憧れていて、できるか分かりませんが、ゲストではなく司会でやってみたい、と。ものづくりをしている人に興味があって、でも番組の“型”にはめるのではなく、パッケージされていないリラックスした状態のアーティストの皆さんに、同じ作り手としてお話が聞きたい、そして音楽をやっているところを見たい、拍手をしたい、盛り上がりたい、と思っていました。ついに“番組やりましょう!”と連絡をいただいたときは、“実現するんだ!”と興奮しました」
――収録を終えてみていかがでしたか?
「本番が始まる前は、台本もないし、話すことも決めていないし、大丈夫かしら…と。でも収録前に、ももクロちゃんから『それが一番楽しそうだと思いました!』と言われ、その言葉に救われました。設楽さんとは“相思相愛”で(笑)。ゆったりした話し方とお仕事を飛び越えて楽しんでいる姿が魅力的で、トークも盛り上げていただきました。このような、台本もなく身を任せなくてはいけない番組に、素敵なアーティストの皆さんにお越しいただけて、とってもありがたいです。音楽もそれはもう本当に素晴らしく、スタジオの中が、まるでフェスのようになっていました!スタッフもキャストも、全員が本当に好きなことをやっている姿が最高で、うれしい出会いがいっぱいありました」
――収録現場では満島さんのアイデアも?
「番組の世界観は、既存のものではなく、漠然としたところから始めたんです。制作や美術のスタッフさんともいろいろお話もさせていただきました。ももクロちゃんははだしで歌っているところが見たいなーとか、照明は夕焼けでピンクとブルーのマジックタイムはどうかな?とか、iriちゃんが歌う時は、昼間の木漏れ日が入る『ノッティングヒルの恋人』みたいなイメージはどうだろう?とか、アイデアも少し。iriちゃんの背景には生花が必要だと思ったので、収録当日に手配して(笑)。Charaさんからは、お気に入りのカーペットがあるとご提案をいただき、実際にそのお店からお借りしたものをセットに使用させていただきました」
――今後に向けた手応えは?
「テレビがおもちゃだった時代のお話を先輩たちから聞く機会がよくありまして、内容もとても面白くって。足元がぐらついて何ができるかわからないわくわく感みたいなものがあったのだと思います。きっと、足元がぐらついていないと新しいものも生まれないかもしれないな、と。今回はスタッフの皆さんにも一緒にぐらついていただいたからこそ作れた番組だと思います。アーティストの皆さんにも『楽しかったー!』と言って帰っていただけて感無量です。収録を終えて、この番組『The House』が『ぜひ続いてほしい、続いたほうがいい!』と思いました」
■企画・演出:浜崎綾氏
「18年間ずっと音楽番組を作ってきて自分なりに突きつめてきましたが、今フジテレビも他局の音楽番組も、大きなセットにムービングライトを…と根本的な演出は同じだな、と。ならば、がらっと発想を転換させた音楽番組をテレビで作りたいと思いました。セットは大型ビジョンなど音楽番組でよく見るものは一切使わずアイデア勝負で、照明も1曲につき1シーンのみ。トークについても、アンケートを事前にとってそれを元に段取りを、という繰り返しをやめてみよう、と。人と人が出会えばそこに自然と会話は生まれるはず。アーティストと満島さん、設楽さんが何にも縛られず自由に会話を楽しめるようにしてみたら、アンケートでは引っ張り出せないようなエピソードが出てきました。満島さんが音楽番組に興味を持っている、という奇跡的なタイミングで実現した番組です。満島さんからも意見をいただき、ディスカッションを重ね、この世界観にたどり着きました。アイデアが次々と沸いてくる番組ですし、アーティストの皆さんも楽しかった、と言ってくださったので続けたいですね。こんなにイレギュラーで突発的なことを楽しめる、皆がどぎまぎできる番組は、今なかなかないので面白かったです」
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