まもなく土用の丑の日が控えているが、連日かなり蒸し暑く、ただ息をしているだけで体力が削られがちな夏はうなぎが美味い!
現在は各飲食チェーンも「うなぎフェア」を展開してくれており、うなぎを食べる環境は整っている。旬のうなぎで精をつけ、酷暑が予想される夏を元気に走り抜けたいところだが、ぶっちゃけ、うなぎって当たり外れがあるんだよなぁ……。
まぁ、兎にも角にもうなぎを味わおう。どこのお店のうなぎが美味しいかは、食べていればきっとわかるさ。そう考え、まずは「すき家」の扉を開けてみたところ、まさかの一発命中。「えっ、すき家のうなぎってこんなに美味しかったっけ!?」と、テンションもうなぎのぼりになったそのワケをお伝えしよう。
すき家最高額の「特うな牛丼」はボリュームもコスパも最高だった!
すき家が毎年うなぎを出しているのは有名な話だ。今年は4月20日から販売がスタートしているので、すでに多くの人が舌鼓を打っているはずだ。しかし、もっとも需要が跳ね上がるのは、やはり土用の丑の日が迫った今の時期なのではないだろうか。日本で暮らす身としては、どうしてもこのタイミングでうなぎを胃袋に収めておきたくなるものである。
ということで、さっそく近所のすき家に入店。「うなぎメニューにもいろいろ種類があるな。どれにしようかな~」とタッチパネルを操作する。
大きく分けて、牛丼と一緒にうなぎを楽しむ「うな牛」と、シンプルにうなぎを味わう「うな丼」の2種類が用意されている。う〜ん。どっちにしようかなぁ。
……えっ?ウソでしょ?100円しか変わらないの!? 牛皿で300円、牛皿ミニでも250円だよ?神かよ!こうなったら絶対にうな牛でしょ!
ポチッ!……といこうとしたが、ちょっと待てよ?
この「特盛」って、ごはんが特盛になるんじゃなくて……
ごはんは大盛りで、うなぎが2枚になるのか!
マジか……これはきっと、かなりゴージャスな丼に違いない。1,490円かぁ……すき家の中でも突き抜けて一番高いメニューであることは間違いない。「牛丼を何杯分なのだろう」とも思ったが、なんせ相手はうなぎ様である。そう考えれば高くはないのだろう。
よしっ、奮発しよう。今年は暑くなるのも早かったし、ここで一気に精をつけ直そう!
ポチッ。
どーん!!
うおおおおぉ、すげぇの出てきた!
丼もめちゃくちゃデカい。脳がバグって、トレーが小さく見えるレベルである。それにしても美味そうだ……。さっそく山椒をかけていただいちゃおう。まずはうなぎから一口。いただきます!
く~~~、美味い!うなぎの高級専門店ではないので、多少の臭みなどは覚悟しようと思っていたのだが、臭みなんて全然ない。また、安物のうなぎだと妙にゴムっぽい歯ごたえが気になったりもするが、このうなぎは肉厚でふわふわ。ふっくら柔らかくてちゃんと美味しい。
調べてみると、すき家のうなぎは丁寧に手作業で捌いているようで、「タレをつけて焼く」という工程をじっくり三度も繰り返すことで、香ばしく、ふっくらと焼き上げているようだ。牛丼チェーンでありながら、うなぎにまでここまでこだわるのか!すごいな。タレの染み込んだご飯と一緒に食べると、一層美味しい。
ところで、牛丼との相性はどうなんだろう。箸だと食べにくいのでスプーンでいただきます。
うまっ!!めっちゃ合うじゃん!うなぎと牛丼ではまったくジャンルが異なるし、味つけの系統も違うけど、めちゃくちゃ合っている。もしかしたら、牛丼のほのかな“甘み”がうなぎの甘くて香ばしい味付けとマッチしているのかもしれない。お互いを引き立てあっている感じで、かなり相性のいい組み合わせとなっている。
これはうなぎ専門店ではできないワザだろう。牛丼チェーンとしてのプライドが垣間見える、見事なアプローチだと言えそうだ。
そして、一枚うなぎを食べても、まだもう一枚残っているこの幸せ……なんて贅沢なんだ。一杯で1,490円?すき家最高額メニュー?いやいや、安いって。これだけガッツリとうなぎが乗せられていて、しかもちゃんと美味しい。それでいてこの価格なら、相当にコスパは高いと断言できる。
ネットを見ると、「普通」とか「高い」という書き込みもあるようだが、うなぎ専門店でこのボリューム感のうな重を食べようとすれば、3,000〜4,000円は支払う必要がある。1,490円でこのレベル、このボリュームのうなぎが食べられるというのだから、こんなに嬉しい話はないではないか。
ちなみに、国産でないことを心配する声もあるようだが、その点も心配する必要はなさそうだ。というのも、すき家の場合、動物用医薬品の種類や使用回数が少ない健康的な養殖うなぎを使用していて、輸入の際には一般的な検査に加え、独自の検査も実施。養殖段階から10回もの検査を経て、合格したうなぎだけが店で並ぶのだという。
ボリューム満点で満足感に溢れるすき家の「特うな牛丼」、ぜひご賞味あれ。ちなみに、うなぎ商品はすべてテイクアウト可能で、予約も30分後から1ヶ月後まで幅広く受け付けているらしい。Webでの予約がスムーズらしいので、ぜひ土用の丑の日に活用してみよう!