2022年劇団☆新感線 42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX『薔薇とサムライ 2-海賊女王の帰還-』の製作発表が18日に行われ、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)、古田新太、天海祐希、石田ニコル、神尾楓珠、高田聖子、粟根まこと、森奈みはる、早乙女友貴、西垣匠、生瀬勝久が登場した。
同作は新感線の人気シリーズ『五右衛門ロック』のスピンオフ作品で、海賊アンヌ(天海)が石川五右衛門(古田)とともに大暴れする『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive~』12年ぶりのの続編となる。女海賊アンヌが、天下の大泥棒石川五右衛門の協力を得て王国の混乱を収め国王となって十数年が過ぎた頃、王国は新たな危機に直面し、アンヌは国民を守るために五右衛門とともに再び立ち上がる。
古田は「石川五右衛門、5回目なんです。すっかり飽きています」と飄々としたコメントで笑わせ、「今回の楽しみは後ろに並んでいる初共演の若い衆と一緒にやれるということ。前面に並んでいる人たちはいつものメンバーなんで、面白いものにしたいと思っております」と意気込む。天海は「『バラサム2』はどうでしょうかと声をかけていただきまして、皆さんやっぱり鬱々としてまだ大変な状況ですから、これを吹き飛ばすくらいのものととして呼んでいただけるんだったら、もうお断りできない感じでした。私もやっぱりこうまたアンヌに会えるかと思うと楽しみだったので、今一番とてもワクワクしていると思います」と心境を表した。
今回が初舞台となる西垣は「昨日の本読みでも皆さんの熱量だったり、作品への愛がすごく感じられて、これからの稽古がとても楽しみになりました。本当に右も左もわからないんですけど、がむしゃらに先輩についていこうと」と初々しい様子。舞台が2回目だという神尾は「不安の方が大きくて」と言いながら、「普段のドラマや映画の本読みとテンポが全然違った。いきなり間違えましたね。どんどんいく分、積み上げていく感じがすごくて。僕のセリフまでの間にすごい波が押し寄せてくるかのような感じで、その波に飲まれました」と圧倒されているという。
実際、話の軸には「世代交代」があるということで、天海は「私たちはこれで終わりということなので、最後になるかもしれません」、古田は「できればフェードアウトしていきたい」といった発言も。天海は「美しく世代交代したいですね。どんどんフェードアウトできるように。本当に私、新感線は最後になると思うので、ぜひ足をお運びください」と集客を煽っていた。
東京公演は新橋演舞場にて11月1日〜12月6日、富山公演はオーバード・ホールにて9月9日〜11 日、新潟公演は新潟県民会館 大ホールにて9月22日〜25日、大阪公演はフェスティバルホールにて10月5日〜20日。
撮影:田中亜紀