在宅ワークが浸透し、筆者の周りでも「週に数日出社であとは在宅」「基本は在宅で月に数日出社」という働き方をする人が増えています。通院といった家族の不測の事態に対応しやすい点や、通勤の負担がないといったメリットがある一方、仕事とプライベートの区別がつきにくいという課題も。

普段からそんな調子なのに、子育て中の人は夏休みになると、家族分の食事の支度をはじめ家事の負担が増え、自分の時間なんてなくなりそう。忙しい毎日を乗り切るために、スキマ時間でのメリハリが大切ですよね。パナソニックが開催した「スキマ時間でQOLアップセミナー」からお届けします。

  • パナソニックの「スキマ時間でQOLアップセミナー」では、時間管理のコツや便利家電と活用シーンが紹介されました。ゲストは、キャリア・マム 代表取締役の堤香苗さん、実演販売士のジャンプ中澤さん

子どもが寝た後、やっとのんびりタイム

「子どもが寝た後ようやく自分の時間になる」というのは、ママ友同士でよく話題になります。ビールを飲みながら撮りためたドラマを見たり、電子書籍を読んだりする人が多く、最近見ているドラマ、アニメ、漫画の情報交換をするときもあります。周りでは地上波放送だけでなく、HuluやNetflixを利用している人が多いですね。

ちなみに、筆者の周りで人気なのは「ブリティッシュ・ベイクオフ」。イギリス全土から集まったアマチュアのベイカー(パン作りなどが趣味の人)が腕を競うコンテスト番組です。あるときはコッツウォルズ、別の回はスコットランドというように毎回会場が変わり、イギリスの景色や建物が映し出されるので旅行気分を味わえるところがオススメポイント。番組を見たあと、夜中に衝動的にスコーンを作った! というママ友もいます。

寝る前に動画を視聴するのはある意味、定番的な楽しみになっているようです。パナソニックが全国の20代~60代の働く女性(500名)を対象に行った「スキマ時間・ながら時間の活用実態」調査によると、約25%の人が自分時間や就寝前に「動画・テレビ」視聴を楽しむと回答しています。

  • スキマ時間の使い方をたずねる質問では、朝にはニュースチェック、夜には動画を視聴している人が多いようです

リアルタイム放送と違って、ネット動画や録画番組は自分のタイミングで中断できますからね。趣味としてはもちろん、気分転換にも手軽ではないでしょうか。

アンケートをさらに見ていくと、スキマ時間・ながら時間に取り組みたいことの上位には「運動」「勉強」が。筆者の周りでも、「在宅勤務で運動不足だから自宅で身体を動かすようになった」という友人が少なくありません。あるママ友はオンラインのピラティス講座を受けていますが、時間は朝5時から。5分~30分ほどのレッスンで身体を動かしてから、朝食の準備にとりかかるそうです。

ほかにも、Youtubeで短いエクササイズ動画を見ながら休憩時間に身体を動かすという友人もいます。InstagramやTwitterで紹介されるピンポイントのエクササイズも人気です。自宅での作業中は、仕事をしながらマッサージ機器を使って身体をほぐすという人も。

ちょっと変わったところでは、子どもの習い事で送迎するとき、待ち時間でウォーキングしながら『ポケモンGO』を楽しむママ友も。いつでもゲームを中断できますし、歩く距離でアイテムが手に入るので歩く励みになると、まだまだ人気のゲームです。これもスキマ時間を活用した運動ですよね。

パナソニックの調査でも、スキマ時間を「美容」や「運動」などの自分磨きに使いたいと考えている人が多いことがわかります。在宅ワークが増えると通勤時間が減り、これまどとは時間の使い方や生活スタイルが変わりました。時間を有効に使って、より充実した毎日を過ごしたいという傾向が見て取れます。

  • スキマ時間・ながら時間で自分磨きをしたいと思っている人は多いようです

やるべきことが多すぎて時間を作れない……?

スキマ時間QOL(生活の質)アップにつなげたいという人が増えている一方で、やることが多すぎて時間を作れないという意見も目立ちます。特に、家事にかかる時間が増えたと感じている人が多いですね。これは実感できます。

  • やることが多すぎという人が約4割

  • 家事に取られる時間が増えたという意見が多い……

筆者も自宅で仕事をしながら家事をしますが、家族のテレビ会議をジャマしない時間に家事をするなど、タイミングに気を遣ってなかなか終わらないことがしばしば。たとえば水周りは使う回数が増えたので、掃除する頻度も高くなりました。改めて考えると、一日の中でやらなくてはいけないことは相当あります。

今回、パナソニックの「スキマ時間QOLアップセミナー」に登壇したキャリア・マム代表の堤香苗さんは、「在宅勤務が増えたことで、家事と仕事とプライベートのメリハリがつきにくくなっています。やらなくちゃいけないことができていない、いつも同じことの繰り返しと感じているなど、なんとか打破したいという気持ちがあるのでは」と分析します。

  • 「スキマ時間QOLアップセミナー」に登壇した堤香苗さん

堤さんがアドバイスする時間管理のコツは、やりたいことを明確にすること。「落ち着いたら、時間ができたら、いつかは。これはダメです。これをやりたいから時間を作ろうと意識するといい」と話します。さらに、一日(24時間)の1%は15分弱なので、15分ごとにアレンジしていくようにすると、自分時間を作りやすいそうです。

「毎日の中でちょっとだけ非日常を作ることがおすすめ。キレイになってもいいし、中断した語学の勉強を再開してもいい。やりたいことを15分やったら、家事を30分やって、またごほうびの15分と、サンドイッチ型でやりたいこと・やるべきことを進めていくといいですよ。また、メリハリある一日を過ごすには、やらなくちゃいけないことを6割にして、4割は予備の時間として残すようにしてみてください。その4割中の3割は家族のための時間として、残りの1割を自分用に取っておくと、自分磨きの時間を作れると思います」(堤さん)

「15分間のごほうびタイムを作る」のは今日からできそう。ごほうびタイムを充実させるために、家電を活用するのも手です。たとえば美容家電なら、脚マッサージや頭皮マッサージなどは15分のスキマ時間に活躍します。ほかにも、マスク型の美顔器などは、装着したままほかのコトをできるので重宝しそうです。

  • スキマ時間のリラックスというと、パナソニックのレッグリフレ発表会で仕事を忘れていたマイナビニュース・デジタルの林編集長を思い出します。写真のレッグリフレ(EW-RA190)、2022年7月中旬時点の実勢価格は54,000円前後

  • マスク型イオン美顔器「IonBoost EH-SM50」は装着するだけ。シートマスクやスキンケア化粧品の、角質層への浸透を助けるという機器です。2022年7月中旬時点の実勢価格は25,000円前後

また、スキマ時間にはテレビが欠かせないという人も多いでしょう。スマホやタブレットでネット動画を見るのもいいですが、好きなコンテンツは大きな画面で見たいもの。また、動画を見ながら運動する場合、テレビなら目線に近い高さで動きを確認できます。そして家族が寝た後にテレビを見るときは、イヤホンやスピーカーもうまく活用したいところです。

たとえばパナソニックの製品だと「レイアウトフリーテレビ(TH-43LF1)」に注目。テレビの43V型4Kモニター部分と、チューナー部分(地上/BS/CSデジタルチューナー×3基およびBS4K/110度CS4Kチューナー×2基)が別々になっており、チューナー部分で受診した映像を無線でモニター部分に転送、表示します。2022年7月中旬時点の実勢価格は220,000円前後です。

一般的なテレビは壁のアンテナ端子とテレビを接続するので置き場所も自然と決まってきますが、レイアウトフリーテレビはモニター部分だけを好きな場所に置けます。ディスプレイ部分のスタンドにはキャスターが付いているため、移動もラク。

内蔵ハードディスク(2TB)にテレビ番組を録画でき、ネット動画はNetflix、Amazon Prime Video、Youtubeなどに対応しています。天気が良い日は窓際で日差しを浴びつつネットのエクササイズ動画と一緒に身体を動かしたり、キッチンの近くに転がして持って行ったりと、43V型の大きな画面でながら視聴にぴったりです。

  • レイアウトフリーテレビ(TH-43LF1)の活用シーン

もうひとつ、15V型という小型の「ポータブルテレビ プライベート・ビエラ(UN-15LD11-K)」も、テレビ好きにとって便利な製品。2022年7月中旬時点の実勢価格は86,000円前後です。こちらもチューナー部分とディスプレイ部分が分かれており、家の中で持ち運びできます。防水仕様なのでお風呂の中でもテレビを楽しめるのはうれしいところ。内蔵ハードディスク(500GB)へテレビ番組の録画も可能です。

  • 「ポータブルテレビ プライベート・ビエラ(UN-15LD11-K)

  • 汚れが気になったら水洗いできるので清潔に保てるテレビです

  • 片手持ち上げられる軽さ(約1.5kg)。製品を紹介しているのは実演販売士のジャンプ中澤さん

  • 首にかける「ワイヤレスネックスピーカー(SC-WN10)」も便利なアイテム。耳を塞がないので家族に話しかけられても気付きますし、マイク装備でテレビ会議にも使えます。2022年7月中旬時点の実勢価格は11,000円前後

毎日の生活における家電の活用というと、ほったらかし調理家電や時短家電に注目しがちですが、新しい生活スタイルが広まった今は「自分の心身メンテナンスに家電を使う」という視点が生まれてきました。QOLを高めて日々を快適に過ごせる家電を探してみてはいかがでしょうか。