カシオ計算機は7月21日に、サンリオとコラボレーションしたネイルプリンター「NA-1000-SA」を発売します。日常使いしやすいオシャレなネイルデザインに加えて、サンリオキャラクターズのデザインセットも用意。ハローキティやシナモロールをはじめとした23キャラクターのネイルアートを楽しめます。
サンリオとのコラボということで、お披露目の発表会場はサンリオピューロランド。ネイルプリンターとしては後発ということで、ほかの製品との違いは? 使い勝手は? 実際にNA-1000-SAを体験してきました。
ちょっと大きめ? サンリオキャラクター盛りだくさんで丸みある本体
会場内にはNA-1000-SAがセットされたブースがたくさん用意されており、製品をじっくりチェックしながら体験できました。もちろん筆者もNA-1000-SAでネイルプリントしてみました。
製品を一目見てカワイイ! 全体的にコロンとしたフォルムで、本体上面と正面にサンリオの人気キャラクターがプリントされています。ただ、本体サイズは幅211×奥行き228×高さ211mm(足含む)と、家庭用のネイルプリンターとしてはちょっと大きめです。重さは約2.6kgで見た目よりは軽い印象。上部にハンドルがあるので、家の中での持ち運びは簡単です。
ネイルプリンター全般に共通することですが、印刷時の白色は地色を利用します。このため、印刷前に爪を白色に塗っておく必要があります。NA-1000-SA本体は、化粧品やビューティー製品で人気のコーセーと共同開発しており、NA-1000-SA専用のコーセー白マニキュア「ベースコート(NP-BC10)」を同時に発売。
NA-1000-SAでは、爪をしっかり白色に塗れば別メーカーの白マニキュアでも問題ないそうですが、化粧品メーカーの推奨品があるのはうれしいところ。白マニキュアによっては、薄付きで何度塗っても爪がうっすらと透けるものがありますが、専用ベースコートのNP-BC10は、なかなか濃い白。筆者はこの日、赤いジェルネイルをしていたのですが、たっぷりめの二度塗りでしっかり白くなりました。
NA-1000-SAには、ベースコートのNP-BC10に加えて、印刷を定着させる「プレプリントコート NP-PP10」と、印刷をコーティングする「トップコート NP-TC10」という専用ネイルが用意されています。
スタンプ機能に切り抜き機能まで!? デザインの幅は無限大
プレプリントコートが乾いたら(約3分)、NA-1000-SAの出番です。デザインの選択やプリント操作は、スマートフォン専用アプリ「CASIO Nail Printer」を使います。発売の時点では、サンリオキャラクター以外のデザインセットを373種、サンリオデザインセットは32種を用意。今後も季節などに合わせて、デザインが増えていくそうです。
実際にCASIO Nail Printerアプリに触れてみて驚いたのは、デザイン機能の充実ぶり。筆者がとくに気に入ったのはスタンプ機能です。スタンプ機能では、選択したネイルデザインに好きなイラストや写真を重ねられます。サンリオキャラクターズのスタンプもあるので、サンリオデザイン以外のネイルデザイン(373種)も、サンリオキャラクターを配置すれば自分だけのネイルデザインに変身。
さらに面白いのが、写真の切り抜き機能もあること。体験会の短い時間では試せませんでしたが、写真からペットの犬だけを切り抜くといった写真加工も簡単にできるそうです。ネイルプリンターでここまでしっかりデザイン編集ができる製品はなかなかありません。
サッと指を入れて15秒でプリント、印刷しやすさはピカイチ
デザインが決まったら、NA-1000-SAの正面から指を入れて、本体内のアダプターに指先を乗せます。CASIO Nail Printerアプリで確認しながら爪の位置を合わせ、センターにしっかり収まったら、指先でアダプターを押して固定します。
筆者はいくつかのネイルプリンターを試してきましたが、NA-1000-SAは指をセットしやすい! たとえば、四角い本体の中央に穴がある製品の場合、その穴に指を1本突っ込んで印刷をするスタイルなのですが、印刷する以外の指をどこに置いておくか苦労することがありました(とくに薬指!)。
一方で、NA-1000-SAは印刷部の左右に空間があり、そこに印刷しない指を乗せることで、無理のない姿勢で印刷できます。最初はNA-1000-SAを「本体が大きい」と感じましたが、使いやすさを考えてこのサイズになったこともあるでしょう。
爪の端まで歪みの少ない印刷
位置が決まったらいよいよプリント開始。プリント自体は15秒ですぐに終わります。NA-1000-SAが爪の形を認識して、爪にだけ印刷してくれます。
NA-1000-SAは印刷クオリティもばっちりです。カシオによると、NA-1000-SAは爪の輪郭を認識するだけでなく、爪の湾曲も検知。爪の角度にあわせて画像や色濃度を補正し、爪全面に均一な印刷を実現するそうです。
一般向けのネイルプリンターでは、爪両脇の印刷がかすれたり、爪ギリギリ両脇のデザインが歪んだりすることがありますが、NA-1000-SAの印刷はドット柄のデザインも端までほとんど歪んでいません。これは爪の端までしっかりプリントしたいネイルユーザーにもうれしい性能ではないでしょうか。
カシオならではの技術と使いやすさが詰め込まれたネイルプリンター
カシオはラベルライターのヒット製品「ネームランド」をはじめ、以前は小型写真プリンターやオフィス向けレーザープリンターなども手がけており、高性能な印刷技術を持っています。NA-1000-SAの印刷クオリティに関しては心配していませんでしたが、高性能な家庭用ネイルプリンターとしては後発製品なので、どんなネイルプリンターなんだろうと期待していました。そこには、爪の形状にあわせて印刷を調整する技術で応えてくれました。美しいネイルデザインにこだわりたいユーザーにとって、とても魅力的です。
ネイルプリントは肌に直接触れるものだけに安全性が気になりますが、NA-1000-SAは化粧品メーカーコーセーとタッグを組むことで解決。また、豊富なデザインだけでなく、アプリの編集機能を充実させることでより簡単に「自分だけのネイルデザイン」が作れる楽しさを加えてくれました。カシオオンラインストア価格で97,900円とちょっとお高めですが、自然な姿勢でネイルプリントできる本体形状なども含めて、細かな気遣いを感じた製品です。