ダイキンはこのほど、電気代節約にもつながる「夏の換気と節電を両立する上手なエアコンの使い方」を公開した。
同社によると、ほとんどのエアコンでは換気ができないため、換気とエアコンの使用をどう両立するかがポイント。上手にエアコンを活用し、少しでも電気代を節約しながら、換気とエアコンの使用を両立できる使い方とは?
帰宅し、部屋の中の空気が外よりも暑いと感じたときは、まず窓を開けて部屋の換気を行う。暑いからと、すぐにエアコンを入れたくなるが、こもった熱気を部屋の外に逃がしてからエアコンをかけると無駄な電気を使わず、すばやく効率的に部屋を冷やせる。
その際、1か所の窓だけでなく、2カ所の窓を開けることで空気の通り道ができて効率的に熱を出すことができる。2つの窓は対角線上にあるとさらに効率的。
また、エアコンは窓の近くに設置されていることが多い。エアコンをつけたままで換気をする場合は、できるだけエアコンから離れた窓を開けること。外から入ってくる温度の高い空気をエアコンが直接吸い込むと、エアコンに負荷がかかり、電気代が上がる原因となる。
ダイキン工業の公式YouTubeチャンネルでも、「上手な換気の方法」について情報を公開している。
また、無理なく省エネ・節電にも繋がるエアコンの使い方についても紹介。エアコンのスイッチをこまめにオンオフすると、室温を大きく変化させるタイミングが増えるため、エアコンに負荷がかかり、消費電力も増える。多くの場合、夏の日中は30分程度であれば、スイッチを切るよりもつけっぱなしにしておいた方が消費電力を抑えられる。
また、 定期的な換気時もつけっぱなしの方がよい。同社が行った実験では、30分に5分の窓開け換気のたびにエアコンの電源を小まめにオンオフにするよりも、エアコンをつけっぱなしにした方が、電気代が1日で約45.7円(1カ月換算で約 1,371円)低くなる結果となったという。
フィルターの掃除も電気代の節約につながる。フィルターにホコリが堆積すると、室内機を通る空気の量が減り、室温が設定温度に到達するまでに時間がかかるため、無駄な電力の消費につながる。フィルターを一年間掃除しないと、約25%の電気代の無駄につながる場合もあるため、同社では2週間に1回のフィルター掃除をすすめている。
フィルターのホコリは掃除機で吸い取るが、汚れがひどい場合は中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗うとよい。汚れを落とした後、軽く水切りをして、日陰でよく乾かしてから使用する。