宿泊を伴う夏のお出かけは、荷物が増えがち。カジュアルでは入りづらいお店もあるため、「何をもっていくか」という取捨選択に悩むのではないでしょうか。

今回、マイナビニュースの男性読者400人を対象に「旅先での服装の悩み」について調査。のべ5,000人を超える方々の買い物に付き添い、トータルコーディネートのお手伝いをする服のコンサルタントが、旅先のTPOを踏まえた「最小限の着まわし」をお伝えします。

  • 旅先のTPOで悩みませんか?

カジュアルな服装に「ワンポイント」加えよう

「ハイキングの時は動きやすい服装だけど、レストランに入りにくい」(50代/営業関連)

スケジュールを詰め込んだ旅行では、「日中アクティビティーの恰好のままレストランで夕食」というケースもありえますよね。とは言っても「カジュアル過ぎる恰好では、気が引けてしまう」というお話しもよく伺います。

途中で着替える余裕があるとも限りませんが、せめて上着だけでも変えてみてはいかがでしょうか。

Tシャツやパンツはそのままに、リュックに忍ばせていたシャツアウターを羽織りましょう。TPOは「相手に対する気遣いを服装で表現すること」だと私は考えています。その想いが先方に伝われば十分なのではないでしょうか。

ドレス感を「色」で表現してみよう

「ラフすぎても入れる店が限られる」(40代/メカトロ関連技術職)

格式高いレストランにドレスコードは付き物です。もちろん観光地の場合、旅行者に厳格なドレスコードを求めるところは少ないかもしれません。ですが場違いな恰好では、「せっかくの食事を楽しむ余裕が持てない」もの。

そこでカジュアルなTシャツスタイルに、ダークカラーのサマーシャツを羽織ってみましょう。ビジネスシーンでよく見かける「色」を上半身に取り入れることで、カジュアルな雰囲気を緩和する作戦です。

一方、一枚コーデならば、襟が付いたポロシャツを選びます。ダークカラーのポロシャツに白パンを合わせるだけで、カッチリしすぎない旅先のキレイ目コーデ完成です。カジュアルアイテムであっても、色のチカラでドレス感を高めましょう。

服装に「幅」をもたせよう

「アロハシャツは、場所によっては不適切であった」(30代/専門職関連)

ビーチリゾートの装いといえば、アロハシャツにサンダルやショートパンツを合わせた恰好を連想する方も多いはず。夏のリゾートを象徴するようなカジュアルコーデですが、行く先によっては印象が浮いてしまいます。

旅行先がビーチリゾートであったとしても、TPOを踏まえ、用意する服に幅を持たせたいところ。リゾートを象徴するリラックスウェア以外にも、ベーシックなポロシャツを一着は持参しましょう。

Tシャツは「質感」にこだわろう

「カジュアルでいたいけど、ある程度のドレスアップはしたい。バランスがうまくいかない」(60代/建設コンサルタント)

ルーツが異なるアイテム同士を組み合わせるとき、生地の質感がポイントになります。カジュアルなデザインほど、張りのある生地感を選びましょう。張り感あるTシャツならば、ジャケットやシャツアウターを羽織ってもだらしなく見えません。

一方、カジュアル仕立てのシャツやポロシャツにドレス感が強いサマージャケットの組み合わせは、インナーの襟元のヨレが悪目立ちします。サマーアウターの重ね着を前提にしたいときは、襟つきカジュアルインナーより張りのあるクルーネックTシャツを選びましょう。

年齢と共に変わる「似合う」ポイント

「40代の服装はとにかく難しい!」(40代/営業関連)

加齢とともに生じる「顔の弛み」や「毛量の変化」は、似合う服装に影響を及ぼします。どんなにTPOが合っていても、老け込んだ印象では本末転倒ですよね。もし試着したとき違和感がある場合、色数を絞るコーディネートを心掛けましょう。

たとえば、サマーアウターとインナーの配色をそろえるコーデは、カジュアルな着こなしであっても色数が絞れるためエレガントに見えます。色数が少ないスーツスタイルがエレガントに見える理由に通じます。

このとき全身の印象が地味にならないようパンツについては、上下半身にコントラストがつけられるものを選びましょう。

旅行の荷造りする際、どうしてもアイテム単体で考えがちですが、一枚で着るポロシャツ系アイテムと重ね着を前提とするサマーアウターとTシャツというようにコーデを連想しながら準備したいですね。

調査時期: 2022年6月13~14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 30代以上の社会人男性400人
調査方法: インターネットログイン式アンケート