Amazonプライム会員を対象にしたAmazonの年に1度のビッグセール「Prime Day(プライムデー)」。Amazonは7月14日(米国時間)、2022年のプライムデー(7月12〜13日)に全世界で3億点以上の商品が購入され、過去最大のプライムデー・イベントになったと発表した。売上高は公表していないが、プライムデーの値引きでPrimeメンバーが節約した金額がグローバルで17億ドルを超えたという。
今年はプライムデーの購入ペースが1分あたり10万アイテムを超えた。最も購入数が多かった時間帯は、太平洋時間(PT)の7月12日午前9時から10時(日本時間13日午前1時〜2時)。今年のプライムデー・イベントでは数千の販売者が「Amazon Live」でライブストリームを主催し、ストリーミング配信の視聴数が1億回を超えた。
最も売れた商品カテゴリーは、Amazonデバイス、家電、家庭用品だった。グローバルのベストセラーは、LANEIGEやNuFACEなどスキンケア・美容商品、Apple Watch Series 7、PampersやThe Honest Companyのおむつ・ワイプ、Rachael RayやLe Creusetのキッチングッズ、VTechやLeapFrogの玩具、プロテイン、Levi'sの衣料・アクセサリ、Chemical Guysのカー用品、NUTROやTEMPTATIONSのペット用品など。
今年のプライムデーは物価が上昇し続けて消費者が支出に慎重になる中での開催になり、インフレの影響が注目を集めた。
プライムデーの消費者動向を調査しているNumeratorによると、「特定の商品を安く購入するためにセールを待った」という回答が34%、「必需品でなかったためにセール商品を見送った」が28%など、アンケート回答者(4,847人)の83%にインフレが影響していた。プライムデーまで購入を控えていたメンバーが多く、オーダー金額の平均が52.26ドルと、2021年の44.75ドルから増加した。一方で、20ドル以下の商品の注文が全体の58%を占め、ポテトチップの詰め合わせ「Frito-Lay Variety Packs」が最も購入された商品の6位にランクインするなど、今年はプライムデーセールで日用品や生活必需品を購入する傾向が見られた。