Slackは、世界絵文字デー(7月17日)を記念して、Slackのユーザー企業であるDuolingoと共同で、世界11カ国のハイブリッドワーカー9,400人を対象に絵文字利用に関するアンケートを取得し、結果を発表した。

11カ国を対象にした今回のアンケートでは、グローバルの回答者全体の57%が、メッセージは絵文字なしでは「完成しない」と回答した。

また、職場で絵文字を使うメリットとして、グローバル全体の58%が「少ない言葉で細かいニュアンスを伝えられる点」を挙げ、55%が「職場のコミュニケーションを加速できる点」を挙げている。

日本の回答者の54%は、上司やマネージャーとやり取りする際に絵文字を使わない一方、3分の1(35%)が友達や家族と頻繁に使っていると回答した。ほかにも日本では、上司(76%)や同僚(53%)に対して気軽に絵文字を送れるようになるまで7日以上かかることもわかったという。

絵文字を送る相手としては、年上の相手(16%)よりも、同い年ぐらい(56%)や若い世代(43%)が多結果に。またおよそ半数(49%)が、「特定の絵文字は相手が先に使わない限り使わない。相手が使った絵文字は、使っても大丈夫だと判断する」と回答し、相手が絵文字コミュニケーションに寛容かどうかを注意深く見極めていることがうかがえる。

絵文字に関する解釈の違いでは、「羽の生えたお金」の絵文字に対する解釈を尋ねると、グローバル全体では「お金が出ていく」(28%)と「お金が入ってくる」(31%)で分かれた。しかし、日本では多くの人が「お金が出ていく」を選び(59%)、「お金が入ってくる」を意味すると答えた人はわずか7%だったという。

また、日本の回答者の38%が、頭蓋骨の絵文字は死を意味すると答えた(この割合はアメリカの回答者と同じ)。一方で、31%が「ゾッとする」と伝えるために使うと答え、さらに、回答者のほぼ4分の1(24%)がこの絵文字をまったく使わないこともわかった。

「笑いながら涙を流す」絵文字については、回答者の42%が「うれし泣き」を意味すると考えるのに対し、34%は「爆笑」の意味で使ってる結果に。ちなみに「呆れて笑う」という意味で、この絵文字を皮肉っぽく使う回答者はほんのわずか(5%)だったという。

また日本の回答者の3分の1近くが、「号泣」の絵文字を「うれし泣き」などほかの意味で使っていることもわった。調査で「号泣」の絵文字を見せたところ、31%が「うれし泣き」、43%が「むせび泣き、または途方に暮れて泣く」の解釈を選択したという。

最も使い道が分かれたのが「ウィンクしている」絵文字。回答者の27%は「内輪ネタを意味する」と考え、23%が「冗談ですよ」と伝えるために使ってる結果となった。