「翠明荘 万葉超音波温泉」は、長野県小県郡長和町が所有する鉄道車両115系「クハ115-1106」号を譲り受け、同社敷地内で保存・活用することを決定したと発表した。
譲渡される鉄道車両115系「クハ115-1106」号は、JR東日本のおもに中央本線(立川~松本間など)を走行し、2015年10月に廃車。その後、JR東日本から長和町大門の「ブランシュたかやまスキー場」へ譲渡され、冬季にスキーヤーの休憩所として使用されていた。2022年4月、スキー場の民営化にともない、車両は長和町の所有となっている。
車体色は1998年長野オリンピック開催に向けて採用されたフォキグレー・リフレッシュグリーン・アドバンスブルーを組み合わせた「長野色」と呼ばれる塗装。経年により全国的に廃車が進んだ現在でも、同形式の車両が「翠明荘 万葉超音波温泉」最寄り駅の戸倉駅(しなの鉄道)を走行しており、長野県に縁の深い車両だという。
車両は現在も「ブランシュたかやまスキー場」にある。2022年末までに移送やクラウドファンディングの実施による車体修繕を行い、なるべく現役時に近い形で翠明荘施設の来客が観覧できるように保存・活用を行う計画としている。