カンテレのバラエティ番組『千原ジュニアの座王』(毎週金曜24:55~※関西ローカル)の1月2日に放送された特番が第59回ギャラクシー賞・テレビ部門選奨、第48回放送文化基金賞・番組部門・奨励賞を受賞、そして企画賞にMC・千原ジュニアが選ばれ、このたび千原ジュニアがコメントを寄せた。

  • 千原ジュニア=カンテレ提供

千原ジュニアが考案した『座王~ざおう~』は、漫才やコント、ピン芸、歌ネタなど作り込んだネタではなく、即興ネタを競い合う、いわば“笑いの総合格闘技”。きょう15日の放送では、妻がSNSで大物芸能人に次々とDMを送り、夫との共演を依頼し続けているみなみかわが初登場。お見送り芸人しんいちとセルライトスパ大須賀健剛は因縁のモノボケ対決で白黒をつけるか。4カ月ぶりに出場のFUJIWARA原西孝幸へは、ギャガーとしてサツマカワRPGが挑む。

そのほか、これまで準優勝3回、優勝まであと一歩のJPや、今年四月に第一子が誕生し、パパになって初参戦のアキナ山名文和、ゴールドビブスになってから絶好調のロングコートダディ堂前透、2回めの挑戦・マユリカの阪本匠伍も登場。審査委員長はほんこんが務める。

放送業界で名誉ある2つの賞を受賞したのは、審査員長に松本人志を迎え放送された『笑いの総合格闘技! 千原ジュニアの座王 新春SP』。千原ジュニアのコメントは以下の通り。

――ギャラクシー賞・選奨、放送基金賞受賞・奨励賞、企画賞、おめでとうございます。

そういうことに関わるような番組じゃないと思ってたんで(笑)非常に驚いています。どういう選考理由やねんって逆に聞きたいなって。

――“純粋に笑える娯楽番組として高く評価する”とのことでした。

ありがとうございます。でもまぁ本当に、たくさんの人に知ってもらうというか、そういう賞をもらえたのは、松本さんに審査委員長をやっていただいたっていうことがすべてだと思うんで、はい。

――ジュニアさんは放送文化基金賞において企画賞も取られていますが、そもそも“このゲーム”を考案したきっかけは何だったんでしょうか?

もともと十数年前に、ルミネtheよしもとができたときに、「ネタだけじゃなくて」みたいなことを言われて、じゃあいろんな得意ジャンル……ギャグが得意な人、大喜利が得意な人、モノマネが得意な人、みんなで戦って一番誰が(面白いか)、みたいなことができる、システムがないかな~と思って考えたんです。

――それが現在の『座王』に?

いや、そのときは舞台だったんでMCも立ちで、俺が座れなかった芸人と一緒に、「誰行く?」って絡みながら選んで、そこでやるみたいな感じでやっていたんですね。

――イス取りゲームを使ってというのが、すごい発想ですよね。

だからね、ホンマは、マジで、椅子取りゲーム考えた人が受賞するべき(笑)。

――『座王』はプレイヤーの芸人さんの番組に対する熱量がとても高い番組に感じますが、 芸人さんをひきつけている理由は何だと思われますか?

一般の人がもちろん見てはって「楽しいな~」って感じてもらえること。それと、笑いから笑いへのスパンの短さ、違うジャンルの笑いが次々放たれること。そして、ヒリヒリ感。“後輩が先輩を(対戦相手に指名する)、とか先輩が後輩いくから逆に……”、とか。芸人にしか分からないヒリヒリ感が、「ちょっとやってみたいな~」っていう風に思わせる部分なんじゃないですかね。

あと、昨今なかなか、ここまで純度の高いお笑い番組も数えるほどしか無いので。それは芸人としては、大阪の深夜って、本来そういう時間、そういう枠を持っていないといけないと感じするんで。 だから非常にこう、いいところでさせてもらってますね。

――ちなみに大喜利が上手くなるコツはありますか? 勉強すれば上手くなる! みたいな……。

なんでしょう……まったくわかんないんですけど。上手くなったらあかん部分もありますしね、大喜利って。ゆるゆるの部分も残しとかないと、っていうこともある……だから難しいとこですね~。

――『座王』で頭角を現す笑い飯・西田幸治さん、R藤本さん、ロングコートダディ・堂前さん(通算100勝メンバー)、彼らをどう見ていますか?

まず西田はもうちょっと、とんでもないところにいっている感じしますね。なんかもう、なんの僕のコメントもいらない、レコードだけ見て貰ったら分かる感じです。(笑い飯 西田・最新レコード254勝37敗57回優勝)あれだけ強いと逆に、戦う相手としては、負けられるんですよ。負けて当然というところで、ということは、さらに指名されやすくなる。非常にとんでもない大変なポジションでいながら、ちゃんと結果も残し続けるって、相当すごいと思いますね。

あとベジータ(R藤本)は本当に、常日頃から 『座王』 のことを考えて生活してくれてんねやろなっていうのがわかりますね。本当になんかこう……ベジータの代表作『座王』って言っていいんじゃないでしょうか。あと堂前みたいな若手がちゃんと、ちゃんと正攻法で勝ってる。若手の先頭を走ってくれることによって、いろいろ他も続いてくるのかな、って感じがしますね。

――今後の座王に期待することは?

今出てる人たちがもう出なくなったぐらいの若手が出てきて、今ぐらいのクオリティでお届け出来ていたら楽しいですね! まだ見ぬ芸人が出てきてくれて、いろいろ丁丁発止やってくれたら、と思いますね。赤いジャケット(審査委員長)のベジータ、みたいなね、ことも全然ありえますからね、この先!