日本唾液ケア研究会は7月13日、「夏のマスク着用意向」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は6月17日~18日、全国の20代~60代の男女1,000名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、「今年の夏はマスクを外す」という人は21.4%。特に、「自家用車での移動時」 (46.8%)、「外出時(屋外を移動のために歩く際)」(35.4%)、「屋外でスポーツ等運動をする時」(33.1%)に外す人が多いよう。
また、「今後、マスク着用規制が緩和されていくことについてどう思いますか?」と尋ねたところ、50.1%が「賛成」「どちらかというと賛成」と回答。理由を聞いたところ、「息がしづらい」が最も多く60.8%。次いで「感染症の流行が収まってきたから」(56.1%)、「不快感が強い」(31.1%)と続き、マスク着用による呼吸のしづらさを多くの人が感じていることがわかった。
一方、「反対」「どちらかというと反対」と答えた人は15.9%。理由としては、「感染症の流行に備えて」(70.7%)、「周りの目が気になる」(44.6%)、「化粧をするのが面倒だから」(12.9%)が上位となり、感染症の流行を危惧する方が一定数いるとともに、特に20代では周囲の目を気にしている割合が高いことがわかった。
次に、4月に解禁された、海外からの観光客の受け入れについて聞いたところ、約5割の方が「賛成」「どちらかというと賛成」と回答。理由を聞くと、「経済回復」が83.2%と圧倒的。続いて「コロナ以前の日常を取り戻したい」(36.1%)、「(自身の)新型コロナワクチンの接種が済んでいるため問題ない」(18.4%)という結果に。
一方、「反対」「どちらかというと反対」と回答した人は2割程度。理由として、67.4%が「感染症の原因となるウイルスや菌が持ち込まれる可能性がある」と答えており、次いで「マスク着用に対する意識に差がある」(54.0%)、「(観光地などに)人が増える」(40.5%)と続いた。
次に、新型コロナの流行下で控えていたことを聞いたところ、1位「飲酒を伴う会食」(62.2%)、2位「国内旅行」(59.4%)、3位「海外旅行」(39.1%)であったのに対し、今年の夏に予定していることの1位は「国内旅行」(59.4%)、2位「商業施設に行くこと」(31.4%)、3位「飲酒を伴う会食」(26.6%)という結果に。
また、今後、感染症対策が必要になる場合に、どのような方法を意識的に行うかを尋ねたところ、「手洗い」(77.7%)、「マスク着用」(72.7%)、「消毒」(60.3%)など、病原体を身体に取り込まないような対策が上位に。それに次ぐ形で、体の中から病原体を排除する力である「免疫力の向上」(28.9%)を挙げた人も多く、意識的に「ヨーグルト」「野菜・果物」「納豆」といった食品を取り入れていることがわかった。