俳優の溝端淳平が、嵐・松本潤が主演を務める2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』に今川氏真(いまがわ・うじざね)役で出演することが14日、発表された。大河ドラマ初出演となる。

溝端淳平

第62作大河ドラマとなる本作は、脚本家・古沢良太氏が、新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く物語。松本が徳川家康を演じる。

溝端が演じる今川氏真は、今川義元の嫡男。坊ちゃん育ちのプライド高い御曹司だが、実は偉大な父を持つがゆえの劣等感に苦しみ、義元が目をかける元信(のちの徳川家康)にも、コンプレックスを感じている。今川家を譲り受けるが、桶狭間の戦いで義元が討ち死にしたことで、その運命が大きく揺らぐ。

溝端のコメントは以下の通り。

――演じる人物の印象と意気込み

今川氏真は、戦国武将の中でも特に数奇な生涯を辿った人だと思います。血筋も育ちもいいサラブレッドですが実は劣等感の固まりでもあり、父親に認められたい、家康を越えたい、という一心で武人としての研鑽を積みながらも、自分に才能が無いことにもがき苦しむ、人間くさい人物という印象です。家康とは兄弟のように育ちますがやがて決別し敵となってしまいます。その後全く違う道を進んでいきますが、豪傑達が台頭する戦国時代の中で、お互い根底には一番近いものがあるような気がします。

――大河ドラマ初出演にあたって

役者をやり始めた頃から、大河ドラマに出演するということは大きな目標でした。いつか自分もという思いを持ち続け、念願が叶いました。これまでの経験を活かしながらも、初心に還り丁寧に自分なりの今川氏真を創っていきたいと思います。

――古沢作品について(※初出演)

古沢さんの作品で『キサラギ』という映画が好きです。密室で起きる4人の会話劇で、役者さんもさることながら緻密な計算で作られている脚本の力が素晴らしい作品です。一年間に及ぶ長編の『どうする家康』の中でも伏線が至るところに散りばめられていると思うので、そこも楽しみの一つです。

――徳川家康役・松本潤さんについて

家康役の松本潤さんとは10年ほど前に共演して以来、公私共にお付き合いさせていただいています。松本さんは頼りがいがあり、時には役者全員の盾になってくれる男気や、スタッフの方々含め現場全員に細やかな気配りや配慮をしてくださる優しさのある方です。今回も出演が決まったことをご報告すると、すぐに電話をかけてくださいました。また同じ現場で一緒に作品作りができることがとても幸せですし、楽しみです。