ディーアンドエムホールディングスは、英B&W(Bowers & Wilkins)のノイズキャンセリング(NC)搭載ワイヤレスヘッドホン「Px7 S2」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は60,000円前後を見込む。カラーはブラック、ブルー、グレーの3色。
「PX7」(2019年発売)の後継機種で、角度を付けて配置した新開発40mmカスタムドライブユニット、再生音のクオリティに影響を与えないというNC機能、メモリーフォームにより“歴代最高のフィット感”を追求したイヤーパッド、プレミアムなマテリアルをふんだんに用いたラグジュアリーデザインなど、すべてをアップデート。「これまでにB&Wが作り上げてきた歴代のワイヤレス・ノイズキャンセリング・ヘッドホンの中で最高の1台と言えるもの」としている。
B&Wのプレミアムスピーカーから着想を得て、ヘッドホンの要件に合わせて新開発した専用設計の40mmカスタムドライブユニットを搭載。「楽音のニュアンスを細部まで忠実に再現する」という高速なレスポンスと低歪みを両立し、正確かつ高解像度なサウンドを追求した。ユーザーの耳とユニットの距離を一定に保つため、イヤーカップ内に最適な角度を付けて配置し、ナチュラルで臨場感の豊かなサウンドステージを実現するという。
NC機能も備え、「音楽性をいささかも損なうことなく不要なノイズのみを高い精度で取り除く」ために、独自に開発したNC技術を採用。アップグレードした6つのマイクが連携して動作し、イヤーカップ内の2つのマイクは各ドライブユニットの出力を捉え、イヤーカップ外側の2つは外部の環境ノイズを集音する。
通話時は、2つの通話用マイクが話し声以外のノイズを効果的に抑制し、ユーザーの発する声だけを明瞭に伝えられるようにした。マイクの位置や角度も最適化し、ノイズの多い環境下でもパフォーマンスを高めたという。
高音質と低遅延を追求し、音途切れに対する接続性能も強化したaptX Adaptiveコーデックをサポート。対応する機器と組み合わせると、ハイレゾ対応の音楽ストリーミングサービスから24bitの高解像度なサウンドを楽しめるという。
さらに有線接続にも対応。48kHz/24bit対応のUSB DAC機能を搭載し、USB-Cケーブルでパソコンなどにつなぐと、バッテリーを充電しながら高音質再生が行えるとする。3.5mmステレオミニ接続にも対応。付属のキャリングケースにUSB-Cケーブルと3.5mmステレオミニケーブルを同梱している。
「Bowers & Wilkins Music」アプリで各種設定や操作が行える初のヘッドホンで、モバイル機器とのペアリングや、イコライザーによるサウンドの微調整、NCとアンビエント・パススルーの切り替え、バッテリー残量の確認ができる。今後のアップデートで、同アプリからヘッドホンへ直接音楽をストリーミングする機能も追加する予定だ。
見た目の美しさだけでなく、 長時間のリスニングにおける快適性も向上させるために、コンストラクションを全面的に見直し、軽量でスリムな形状に刷新。イヤーパッドには改良したメモリーフォームを使っており、耳を包み込むように優しくフィットするという。イヤーカップに物理ボタンを装備し、スマホを使わずにすばやく確実な操作ができるようにした。左側のイヤーカップのボタンは、スマホの音声アシスタント呼び出しに割り当てることもできる。
バッテリーを内蔵し、1回の充電で30時間音楽を再生可能。15分の充電で最大7時間音楽を聴ける急速充電にも対応する。
Px7 S2は、B&Wが2022年に発売するヘッドホンの第1弾で、2022年後半には新しいフラッグシップヘッドホン「Px8」を発売することも予告。「リファレンスレベルの製品として一切の制約を設けることなく開発が行われたPx8は、Bowers & Wilkinsのヘッドホンの、レミアムなデザイン、上質なマテリアル、そして優れたオーディオ性能をかつてないレベルへと引き上げる存在になる」としている。