最近、やけにそうめんが美味い。やはり蒸し暑い日本の夏には、キリッと冷えたそうめんをツルッとすするのが風流である。

しかし、ただ麺つゆで食べているばかりでは、さすがに飽きてしまう。夏のあいだ、飽きずにそうめんを楽しみ続けるためにも、「食べ方」のバリエーションを増やしておきたい。

ということで、今回は料理研究家・リュウジさんがYouTubeチャンネルにアップした「ねぎ塩スープが旨すぎて素麺と共に一瞬で飲み干せます。マジで夏は毎日これでいい【冷やしねぎ塩豚そうめん】」を参考に「冷やしねぎ塩豚そうめん」を実際に作ってみることに。

一口食べたところ……「もうバリエーションなんていらない。今年の夏はずっとこれを食べていたい!」と、元も子もない考えに陥ってしまうほど美味しかったので、ここで紹介したい。

超簡単&超ウマいな「冷やしねぎ塩豚そうめん」の作り方

冷やしねぎ塩豚そうめんの材料はすこぶるシンプル。作り方もめちゃくちゃ簡単である。

【材料】

長ネギ……1/2本50gほど
白だし……大さじ3
水……270cc
そうめん……100g
豚バラ……80g
ゴマ油……適量
黒胡椒……適量

まずは長ネギを小口切りにしていく。ネギの青い部分と白い部分をバランスよく使うことで、見た目が良くなるだけでなく、香りもよくなるそうなので意識してみよう。

そして、切った長ネギをなんと……

水270ccに浸ける! 水に浸すことで辛み成分が移って、辛み成分が消えるのだという。個人的に長ネギの辛味があまり得意ではないので、これはありがたい!

そしてここに、白だしを大さじ3杯追加。

軽くかき混ぜて、このまま冷蔵庫にイン。やっぱりそうめんのつゆは冷たければ冷たいほど美味しいからね。

続いて、豚バラをカット。5等分くらいにするといいようだ。こんな感じかな。

切った豚バラは、そうめんと一緒にお湯の中へ入れ、1分30秒ほど茹でる。同時に茹でることで、水の使用量や洗い物が少なくなるというメリットもある。

1分30秒後、流水で熱を取り、氷水でキンキンに冷やす。

さらに、水気をしっかり絞る。ここで水切りが足りていないと、このあと混ぜるスープの味がボケてしまうのだ。

水気をよく切ったら、そうめんを器に盛り付ける。肉は上のほうに置くと見た目も綺麗である。

そしてここで、冷蔵庫で冷やしていたネギスープをぶっかける!

仕上げに、ごま油と黒胡椒をかければ……完成!!

リュウジさんのレシピは、常に料理が苦手な人でも作れるようシンプルな設計になっているが、今回は特に簡単に作ることができた。それでいて、この美しさ。これは絶対美味しい! 食べる前から確信が持てる!

ということで、さっそく食べてみよう。いただきます! ずるずるずるずるーーーッ!!

うわっ、美味い! そして、ちょっと意外!

というのも、ちょっと長ネギのパワーが強いものかと思っていたのだが、めちゃくちゃ爽やかなのである。味付けのベースは白だしのみだが、スープにネギの風味がしっかりと染み出しており、強い清涼感があるうえに、味わいにも奥深さがあるように感じられる。これはめちゃくちゃ食欲をそそる。ゴマ油の風味もピッタリ合っているし、黒胡椒のピリッとした辛みもいいアクセントになっている。

そして、本当にネギ自体から刺激的な辛みが消えていて、いい具合にカドが取れてまろやかになっている。ただ、辛みが薄まっただけで、ネギの風味とシャキシャキ食感はしっかりと楽しめるし、スープの味を吸った長ネギがそうめんに絡みついているのでダイナミックな味わいが口全体に広がる。豚バラも、このスープにすごくよく合っている。

全体的にさっぱりしているのだがコクも深く、豚バラの脂身とゴマ油のコッテリ感もあるので、非常に高い満足感を得られる。これはものすごくいいぞ……!!

リュウジさんはレモンやお酢、ラー油などによる味変も推奨していた。実際、試しにレモンをかけてみたところ、これが抜群に合う! 酸味が加わることで、一層サッパリと食べられるようになったし、ますます食欲がそそられる味わいに変化した。

こんなに美味しいのに、味付けが白だしと長ねぎだけだなんて、ちょっと信じ難い事実である。こんなにシンプルな食材でも、ちょっと工夫するだけでこんなにも美味しい料理ができあがるのか……。

大げさではなく、慣れれば5〜6分もあれば作れてしまうので(お湯を沸かす時間は別計算)、ぜひチャレンジしてみてほしい。このレシピだけ覚えておけば、しばらく飽きずにそうめんが楽しめるはずだ!